運用間近 Seakeeper Rideの説明

2機掛けの愛艇にSeakeeper Rideが装着された直顔。

Seakeeperと言えば世界的にGyro効果を利用した商品が有名だが、Rideという商品もある。ともにピッチとロールを減少させて艇を安定させる商品であるが、作動原理が全く異なる。

Gyroは地球ゴマのように、ジャイロ効果(関連するWikiはココをクリック)を理由した姿勢制御機構である一方、Rideは飛行機のフラップやエルロンのように流体(飛行機の場合は空気、船の場合は水)に作用する事で艇を安定させる機構である。

サイズも価格もGyro⋙Rideであるが、分かりやすい機能的な違いは、Gyroは停泊中も艇を安定させるが、Rideは航行中のみ安定させること。

Rideは停泊中は無意味なのだ。

停泊中は船が揺れても全然オッケーな理屈コネ太郎は今回、Seakeeper Rideを愛艇Merry Fisher 895 Sportに導入する事にした。

こういう時、艇を購入したマリーナに係留していると何かと便利である。マリーナの人にその旨を依頼をすれば全て手配してくれる。

上架してマリーナの工場に船を入れて、代理店の人や各作業担当の人が作業しに来てくれる。ついでに、天窓接合部からの雨漏り(詳細はココをクリック)も直してもらえる事になった。

こんな感じで機会をとらえてはマイナーなトラブルをつぶしつつカスタムしていく事で、次第に愛艇の完成度は上がり、本当の意味で私の体と乗り方に船がなじんでくると思う。

クルマもモーターサイクルも自転車と同じだ。漫然と移動手段として乗るなら特に改良や改修は不要だが、機械が持っている機能を堪能しようと思ったら、自分の体の寸法に合わせたカスタムや使い方に合わせた改修がどうしても必要になってしまう。

時間と手間がかかり、なにより自分の優先順位を明確にしなくてはならないので至って面倒だが、人間と工業製品の関係性はどうやらそういう風に決まっているらしい。

愛艇にSeakeeper Rideが装着された状態が下記の写真1~3である。

Seakeeper Rideが元来はトリムタブがあった位置に装着されている。
写真1
右舷がわに装着されたSeakeeper Ride
写真2
右舷側に装着されたSeakeeper Rideの近接影
写真3

おそらくあと数日で海面に浮かべて、マリーナ側でチェックしてから理屈コネ太郎の手元に戻ってくると思う。(追記:運用開始直後の実際の効果についてはココをクリック)

Seakeeper Rideの作動原理は極めて魅力的で、自動電子制御のトリムタブと考えると良いだろう。

艇の姿勢変動の振幅を軽減するように、極短時間に膨大な数の演算を実施して適宜トリムタブの角度を調整することで艇の挙動を安定化させる。

クルマでいうと、電子制御空力デバイスみたいなものか?

実際に使用するまでは効果の程は不明だが、聞いた限りでは良い感じの効果がありそうに思われる。

実際に運用開始までまだ数日は時間が必要だ。その際はまたページを起こしてご報告するつもり。(追記:運用開始後の実際の効果についてはココを、2週間後の使用感についてはココを、2カ月後の使用感についてはココをクリック)

乞うご期待!

今回は以上。

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