独学セイラーの初マイヨット選び|サイズと扱いやすさのバランス

理屈コネ太郎の個人的見解を先に申し上げると、独学セイラーが初めてマイヨットを選ぶ際には、「メインセイルを苦労なく上げられる範囲で最大サイズの艇」を選ぶのが良い。

ヨットは通常、マストの高さに比例して船体サイズも大きくなる。マストが高いほどメインセイルを上げる作業が大変な重労働になりやすいからだ。セイリングにおいて最も体力を使うこの作業が億劫になると、本来の楽しさが半減してしまう。とはいえ、セイルを上げるのが楽だからと小さな艇を選ぶと、安全面でのマージンが小さくなってしまう。

多くの人が「ヨットは常にセイルを張って走るもの」と考えているかもしれないが、それは7割ほど正解で、実際にはセイリングに適した海域まではエンジンで機走するのが一般的だ。

セイリング海域に到達したら、船首を風上に向け、セイルを上げる。この時、周囲の安全確認、進路の維持、セイルの引き上げを同時に行う必要がある。正直、セイルを上げる作業中の安全確認はおろそかになりがちなので、事前に周囲の船との距離をしっかり取っておくことが重要だ。

進路保持については、オートパイロットを使うのが最も簡単だが、もし搭載していない場合は、ロープや伸縮性のあるゴムコードを使って固定することもできる。

独学キャプテンにとって、メインセイルを引き上げる作業はセイリングの直前に行う重要な準備だ。セイルを最上部まで引き上げ、風に対して舵を直角に切ると艇が風下に傾き、スッと走り出す感覚を味わえる。ここからが本当のセイリングの始まりだ。

しかし、その手前のメインセイルを上げる作業で疲れていては話にならない。だからこそ、無理なくメインセイルを上げられるヨットを選ぶことが大切になる。

もちろん、メインセイルをラクに上げる工夫も存在する。例えば、電動ウインチを導入したり、電動工具を活用したり、摩擦の少ない装備を採用したりといった方法だ。さらには、筋力を鍛えるという根本的な方法もある。

どの方法を選ぶにせよ、メインセイルの引き上げ作業で疲れたり、億劫になったりするようでは、独学でセイリングを楽しむ意味が薄れてしまうと、理屈コネ太郎は考える。

この記事が、独学セイラーの初めてのマイヨット選びの参考になれば幸いである。

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