以下述べる事は理屈コネ太郎の乏しい経験内での独断と偏見による私見、即ち知ったかぶりである旨をご理解いただきたい。
理屈コネ太郎所有の、稼働できる銀塩カメラはキャノンNew F-1、同A-1、デジタルカメラでは、OM-1を3台、Lumix G100、10年以上前のコンパクトデジカメ2台、GoPro11、Insta360x3、それから超破壊兵器iPhoneを持っている。
で、当然、撮影場所や被写体や撮りたい写真によって持って出る機材を選ぶのだけど、実はそれ以上に理屈コネ太郎が機材選びに気を付けている事がある。
それは、撮影現場の周囲の人の認識である。撮影現場の周囲の人に自分がどう認識されるかが機材選びの重要な要素だったりする。
大きくでメカメカしいデジタル一眼カメラを持って撮影していると、周囲の人たちは「ああ、この人は撮影に夢中になっている人なのね、もしかしたらプロなのかしらん」と勝手に思ってくれる。
「どうだ!」とほんの少しだけ威嚇する力が、大きくてメカメカしいカメラにはある。
だから、なんとなく周囲の人々が遠慮して声をかけたりしないし、場合によってはカメラと被写体の間を通り過ぎるのを遠慮してくれたりする。
一方、銀塩カメラでフィルム交換なんかをしていると、「ああ、この人は趣味人なのね」とか思ってくれるらしい。なので、暇なお爺ちゃんから「俺もむかし写真に凝っててさあ」なんて声をかけられたりする。
「ああ、そうなんですか。カメラは何で、どんな写真撮ってたんですかあ?」と質問すると、「んんん、何だったかなあ、どんなだったたかなあ」ってなってそれ以降ハナシが弾まない事が多い。
ちょっと迷惑である。
お婆ちゃんは、こういう薄っすい会話は仕掛けてこない。もうすこし、内容があるか、会話する意味を感じる共感を言葉に乗せてくることが殆どだ。
ま、ときどき信じられないくらい自己中心的で攻撃的な事をいうのもお婆ちゃんの方が多い気もするけど。
お爺ちゃんよりお婆ちゃんの方が何事においてもだいたい上手な感じである。
ちなみに爺さん達のこうした行動は、モノがモーターサイクルでもよく発生するのが本当に不思議。
音に聞こえたナンシー爺さんなんかがその例かも。薄っすい内容の雑談のための雑談は、たいして仲良くない相手とは苦痛以外の何物でもないから、私はとっとと切り上げて逃げるけど。
なので、理屈コネ太郎は、相手が本当に興味を抱いてくれているか、あるいは当方がガチに知りたい事を相手が知っていそうな場合以外は、あまりお爺ちゃん達とは話さない事にしている。
だって、私もお爺ちゃんの域に達しつつある人間である。残り少ない時間を他人の暇つぶしに使われたくはない。
ハナシをもとに戻そう。
Lumix G100は野外での動画、特に自分撮りの時に持ち出すカメラだ。また、OM-1とレンズ規格が共通なので、レンズを4本以上同時運用したいときのサブカメラとしても使える。
コンパクトデジカメは10年以上前の機種だし、起動は遅いし、ちょっとアレなところもあるけれど、あまり目立たずに古い電子技術で写真を撮って思わぬ出来栄えに感心したい時に持ち出すかな。
現代のスマホでは撮れない、スマホ搭載エンジンによる小細工のない写真を何気なく撮影するのに向いている。
たとえば、飲み会中のポートレイトでは、コンパクトデジカメが雰囲気を壊さず、同時に撮影時にスマホでは醸し出せない少しばかりのフォーマル感の演出に貢献してくれる。
GoProとInsta360は、1人でボートやクルマを操縦している自分や車体の動きを撮るのに向いているて、面白い写真が撮れる。
それから、ちょっとしたパーティーみたいな場所では、少し存在会強めのコンデジか、ビギナー向けの一眼が丁度良い。カメラの存在感がパーティーの特別感に相応しいし、どうじに会場でギャラをもらって撮影しているプロ写真家たちの機材よりは明らかに格下のも良い感じだ。
そして、特別の狙いがなく、周囲の人も全く気にしなくてよい場合、つまり殆どの撮影機会において、スマホがとても素晴らしい働きをする。
もおスマホでいいんじゃん…ていう人の気持ちはよく理解できる。実際、なにか特別な狙いをもって写真を撮影しようと思っていなければ、スマホがベストチョイスかも。
SNSで写真をすぐに被写体の人に送れるのもスマホの魅力だ。
撮影者も群衆の一人である以上、撮影者はこういう機材の選び方も大切かなぁ…って理屈コネ太郎は思っている。
勿論、こういう被写体をこういうい風に撮りたいという特別な狙いがある場合は、その目的に沿った機材を選ぶ事が必要。
たとえば凄い美人をもの凄く美人に撮りたい時にはF1.2より明るいレンズがいい。明るいレンズが広角、標準、中望遠と揃っていると、もう傑作確定って気持ちになる。
でも、凄い美人はスマホでとっても凄い美人なんだよね。むしろ、スマホ側で修正されるので、本当に良い機材で撮影した写真よりも素人的には良い写真に見えたりする。
特に一般の女性は、自分が可愛いと思える写真を撮って欲しいので、自分が魅力的だと思って普段から鏡の前で作りこんでいる表情やポーズ(キメ顔、キメポーズ)を撮影してもらいたがる。こういう写真はスマホが本当に良い写真を撮ってくれる。
こういう被写体は自分で撮りたい写真を構想する撮影者が扱う一眼カメラには馴染まない…って気がする。
とはいえ、凄い美人をものすごく美人にとったり、本人自身もまだ気づけてない美しさを写真に切り取ったり、特別な狙いをもって美女を撮影するには、やはりレンズを選べるカメラに分がある(ただし撮影者に構想力やウデがある場合に限る)。
この場合、撮りたい写真は被写体が撮って欲しい写真ではなく、撮影者が撮りたい写真である。
しかし美女達は、撮影されている事に無自覚に慣れ切ってたりするので、3台のOM-1に広角、標準、中望遠と装着してもたもた撮影していると、ダサい奴と思われてしまうかもしれない。そこは注意が必要かも。
撮られ慣れした被写体に訝しがられないように、華麗にレンズ交換するテクニックを決める練習もしておくべきかも。
一方、人間の肉眼能力を超えた写真を撮影したいなら、超望遠や超広角、マクロレンズで特別な狙いをもった画像を作りたい時はOM-1の出番だ。OM-1が足りなかったりする場合も考えてレンズ規格が共通のG100も駆り出す。
ただこの場合、OM-1とG100の操作体系の違いから、撮影に戸惑う事が多いのが玉に瑕。
ところで、理屈コネ太郎は写真機という機械にはあまりこだわらない。だから、You Tubeなので機材レビューとかは全然みない。
メーカーが心血を注いで開発した新機種が優れている事は承知しているが、扱いなれた操作系の方が大切なので、よほどの作動確実な新機構が実装されていないかぎり、新機種には興味はわかない。
ただし、新型レンズの動向、カメラメーカー製もだが、他メーカーやサードパーティーの動向にはそれなりに注意を向けている。
写真の出来への貢献度は、着想>>レンズ>>>>カメラってのが理屈コネ太郎の肌感覚なので、自分の着想を現実化してくれそうなレンズは常に探している感じ。
でも、はっきりいって精緻で正確な描写性能は全然求めていないので、コンパクトさ、手振れ補正機能、耐塵耐水性、耐衝撃性、焦点距離、F値の6点しか見てないけど。
んー、焦点距離とF値だけかもしれないなあ。
カメラを愛でるより撮影することや、撮影の結果を楽しんでいる。特に現在のデジタルカメラにおいては撮影数をいっさい気にする必要がないので、バンバンいろんな撮り方をして、撮った写真をガンガンみて直観的に残す画像を選別する。
とは言え、モノに執着してしまうという例外もある。それは、カッコよかったり、美しかったりする人やモノの、その在りに対して。
人の生きざまや佇まい、クルマやモーターサイクル同様に、カメラにもカッコいいとか美しい、端正とも呼べる佇まいの有無がある。
キャノンユーザーには申し訳ないが、最近のキャノンのなで肩なフォルムを理屈コネ太郎には美しい佇まいには見えないので、デジタル移行以降、キャノンのカメラを購入したいと思った事はない。(キャノンユーザー、ごめんなさいね)
蛇足だが、銀塩時代のキャノンのデザインは凄えカッコよかった。
その点、OMシステムの機材はカッコいいので、大満足である。軍艦部に液晶を使っていないのもいい。
全体的にコンパクトにシステムが組めるのも嬉しい。日の光がいっぱいある屋外、それもOff Gridな野外での撮影には、マイクロフォーサーズシステムのコンパクトさと頑丈さが本当に助かる。
唐突だけど、ここでライカに話が飛ぶ。
ライカには、カメラに全く興味のない人にも感じ取れる気品あふれる佇まいがあるらしい。カメラに全く興味のない人に、ライカとそれ以外のレンジファインダーカメラを見せて、どっちが端正な佇まいがあるか…と質問すると、殆どがライカだと答える。
この特別な佇まいが、ライカを使用する撮影者が、素晴らしい写真を撮る力があるかもしれないと周囲の人々に思わせる。
被写体も人間なので、撮影されるなら、素晴らしい写真をとる撮影者に撮ってもらいたい。この撮影者は素晴らしい写真を撮るに違いないと被写体をして思わしめる根拠が、ライカの端正な佇まいであったとしても。
ライカが持つ、気品と凝集感のある端正な佇まいと、そしてライカの素の写真機に過ぎない素の性能こそが、多くのプロがライカを用いる理由なのではないかと理屈コネ太郎は推察している。
撮影現場にたむろする有象無象と被写体をなんとなく納得させ、そして撮影者の構成力と技術だけで成立している画像を作る素カメラ。それがライカなのではないか…と。
つまり、構成力と技術をもった人にだけ意味を持つ、そういう人だけが真価を発揮できるカメラがライカ。
熟練の写真家がライカをもし選ぶとしたらその理由は、①ライカの端正な佇まいを利用して周囲の人々や被写体をある意味納得させる、②写真機として素の機能しかないライカでここまでの写真を自分は撮れるんだぜ…と構想力と腕をクライアントに見せたい…の2点くらいだろう。
ところで、ライカは理屈コネ太郎にとっては超高級デジタル写ルンですなのだ。
ライカを持って船にのって撮影に行く気にはなれない。船上で理屈コネ太郎が撮りたい写真には、ライカは全く無力だし、物理的に耐えられないかもしれない。
OM-1やズイコーレンズは、何回かテーブルの高さから船の揺れが原因で床に落とした事があるが、まったく問題なくその機能の全てを発揮してくれている。
超望遠とか、超広角とか、自動露出とか、手振れ防止とか、防塵防滴とか、オートフォーカスとか、そういう現代技術ではかせてもらえる下駄をバンバン利用して撮りたい写真を撮影して楽しむのが理屈コネ太郎の写真なのだ。
以上。
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