スマホが普及した現代、それでもカメラを買おうとする理由は何でしょうか?どんなカメラを選ぶべきか悩んでいる方に、本記事ではカメラ選びの基準を解説します。理屈コネ太郎の独断と偏見による視点の知ったかぶりではありますが、どなたかのお役に立てば幸甚です。
Contents
カメラの使用目的はこの4つだけ
じつは、カメラを使用する理由は、大きく以下の4つに分類できます。自分がどれに当てはまるのかを見極めることで、最適なカメラが決まります。
目的1. 特定の被写体を特定の絵作りを目的に撮影する
具体的な被写体や撮影方法のイメージを持つ人に向けた選び方です。
- 例: 山の斜面の陰影を捉える、友人たちの楽しい瞬間を撮る、昆虫や海に潜って生物を撮影する、街中で自然な造形をそっと撮るなど。
このような明確な目標がある場合、量販店で店員に目的を伝えるのがおすすめです。そのうえで、支払える最大額の半額程度の機材を選ぶのが現実的で賢明です。
特定の目的があると、カメラだけでなく必要な周辺機材やアクセサリーも多岐にわたるため、価格の上限を絞ることで余裕を持てます。
目的2. 周囲に「撮影に本気だ」と示す
カメラを通じて、周囲の人々に本気や本格派であるシグナルを送る動機です。
- プロの例: 撮影現場でスポンサーや関係者に信頼されるために、高価で存在感のある機材を使うことは不可欠です。見た目に安価な機材では、プロとしての信用が損なわれる可能性があります。
- アマチュアの例: 人目につく場所や人気のない場所での撮影では、不審者扱いを避けるために、いかにも「撮影者らしい」佇まいが重要です。ゴツい機材や撮影者っぽい服装、場合によってはアシスタント役の同行者がその役目を果たします。
特に、ライカのような高級カメラは、写真に詳しくない人にも「高品質な道具を使う本格派」という印象を与えます。この動機でカメラを選ぶ場合は、フルスペックのフルサイズの一眼カメラかライカ、そしてしっかりとした周辺機材を揃えるとよいでしょう。
APS-Cやマイクロフォーサーズだと、あまり知識のないクライアントや撮影現場の人に、すこし侮られたりするかもしれません。
目的3. カメラを愛でたり、蘊蓄を語る
カメラそのものを趣味として楽しむ人の動機です。
この動機でカメラを選ぶ人は、そもそも自分の欲しい機材を迷いません。従って、ここでの説明は省略します。
目的4. ファッションやスタイルの表現アイテムとして(宝飾品)
カメラを持つこと自体を楽しむ、ライフスタイルや自己表現の一部として使うケースです。
- 例: おしゃれなバッグからさっとカメラを取り出し、撮影する自分を演出する。カフェのテーブルに素敵なカメラを置き、「そのカメラ、素敵ですね」と話題にされる。
この目的では、選ぶカメラが場面や周囲の認識に大きく左右されます。オシャレに見えるカメラが必ずしも高性能とは限らないため、慎重に選ぶ必要があります。
ファッションとしてのカメラ選びは、写真撮影そのものと同じく自己表現の一環です。ご自身の直感を大切にし、試行錯誤を楽しむことで最適な選択にたどり着けるでしょう。
ところで、良い写真とは?
良い写真とは、撮影者の意図が反映された写真です。しかし、必ずしも意図を持って撮影する必要はありません。多くの写真を撮る中で偶然に面白い写真が生まれることがあります。その写真に後から意図やストーリーを付加することで、鑑賞者に「良い写真」として認識させることも可能です。
プロとアマチュアの違いは、プロは依頼者の意図を依頼の期待以上に作品に反映させる事を求められますが、アマチュアは自由に撮影し、偶然の産物を活用し意図やストーリーを後付けして愉しむ事が可能です。
カメラ選びのポイント
カメラを欲しい理由を上述の4つの動機から見つけ出してください。複数該当する場合は、どれが自分にとって重要かを考え、その比率を基に選ぶことをおすすめします。
結論
アマチュアにとってカメラの性能や拡張性はさほど重要ではなく、自分がカメラを使う目的や動機をきちんと把握したうえで、それに適う機種を購入する事。良い写真を撮影しようと意気込むよりも、むしろ撮った写真の枚数、面白い写真を見つける眼力と手間が写真の魅力を左右します。
カメラ選びに迷っている方はぜひ参考にしてください!
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