理屈コネ太郎の結論を先に言ってしまおう。
初めてのマイボート(ヨット含む)は、係留するマリーナから購入するのがベスト中のベストである。
これは、新艇か中古艇か、現金かローンか、個人所有か法人所有かといった条件にかかわらず、購入後のメンテナンス、不具合対応、修理、保険申請の利便性を考えた場合に最適な選択肢だからだ。
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個人売買は初心者向きではない
まず、初心者は個人売買を避けたほうがいい。
理由はシンプルで、個人売買の市場は舟艇売買や修理のセミプロやプロ向けだからだ。
掘り出し物に見えても、実際には不具合が隠れていたり、購入後のメンテナンスで予想以上の費用がかかるケースが多い。
舟艇販売ディーラーの選び方
専門の舟艇販売ディーラーから購入するのは悪くない選択肢だが、以下の点を確認したほうがいい。
- 係留場所の確保(購入した後に「停める場所がない」という事態を防ぐ)
- 保証期間内の修理対応(修理費用の負担がどこまで含まれるか)
- 保証期間後のメンテナンス体制(購入後も面倒を見てもらえるか)
ディーラーを探す際には、ネットで評判を調べるのは有効だが、ときどき極端な批判もあるので、その情報だけで判断しないほうがいい。
購入を検討している舟艇を扱っているディーラーがあれば、アポをとって話を聞きに行くのがベストだ。
理屈コネ太郎も、最初は「御社で扱っている船の購入を検討しています。結果的に購入に至らないかもしれませんが、お話を聞かせてください」と前置きして、何軒かのディーラーにアポを取った。
どのディーラーも親切に対応してくれ、各回2時間ほどマリーナ選び、船のメンテナンス、故障のポイントや対応法について丁寧に教えてくれた。
飛び込みで訪問するのはできるだけ避けたほうがよい。
飛び込み訪問は相手もいる事だからやめた方が良い。ただ、どうしてもすぐに直接聞きたくて疼いて仕方ない場合は、事前に電話を一本いれるか、実際に訪問して相手が忙しそうなら「また来ます!」とサッと引き上げるのがスマートだ。もし求められたら、名前と電話番号を伝える程度なら問題ない。購入の本気度が伝わると思う。
マリーナでの購入がベストな理由
なぜ、係留するマリーナでの購入が最適なのか?
その理由を挙げるとキリがないが、最も重要な点はボートは単体では意味をなさないということだ。
ボートは海上係留や陸上保管、上架・下架、修理・メンテナンスといった設備とサービスが不可欠な乗り物である。
つまり、ボートの購入とは、「船体」だけでなく、「保管・運用環境」もセットで考えるべきなのだ。
たとえば、個人売買でボートを安く購入しても、係留費用や設備面で不便が多ければ、結局トータルコストが高くなる可能性がある。
それよりも、希望よりワンサイズ、あるいはツーサイズ小さいボートを購入し、マリーナ費用を含めて総合的に考えたほうが、長期的にはコストを抑えられることが多い。
そうして、ボート遊びと相性が合って、より大きなボートが欲しくなったら、また検討すれば良い。まずは、ちからいっぱいボート遊びが出来る事を目指そう。
まとめ
初めてのボート購入で失敗しないためには、以下のポイントを押さえておくべきだ。
✅ 個人売買は初心者にはリスクが高い
✅ ディーラー購入の場合、保証や修理対応を確認する
✅ ネットの評判は参考程度にし、直接話を聞くのが重要
✅ ボートは「係留環境」込みで考えないと後悔する
マリーナ経由で購入すれば、メンテナンスや修理の手間も減り、スムーズにボートライフを楽しめる可能性が高い。
「ボートを安く買う」より「ボート遊びを楽しむ環境を無駄なく手に入れる」ことを重視するのが、後悔しない選び方だ。