成長のためのキーワードを紹介する。”欠点・短所“、”認知“、 “受容“、”伸び代“、”向上心“、”行動“、”成長“の7つだ。
誤解を恐れずに断言すれば、成長のチャンスは自分の欠点や短所が明確になったときだ。
人は欠点・短所を認知し受容した時に”欠点・短所”を”伸び代” に変換し、そこに”向上心”に基づく”行動”が加わると成長へと繋げる事が出来る。
7つのキーワードの関係性は以下の2点に集約される。
①”欠点・短所“は”認知“され、”受容“されて”伸び代“になる。
②”伸び代“は”向上心“に”基づく”行動“によって”成長“に繋がる。
成長するために必要なのは、まずは自分の欠点・短所を認知する事だ。だが、それは普通を苦痛を伴う。人間は自分に都合の悪い情報は拒絶しがちなのだ。自分の欠点・短所を直視することは多大な苦痛を伴うことが多い。それゆえに、テストを人は嫌うのだ。欠点・短所を直視する者がけが成長できると言って過言ではないだろう。
そして厄介なことに、大抵の場合は自分の欠点・短所は大抵の場合、他人によって気付かされるものだ。
自分の力で気づくテクニックのひとつ、定点観測についてはココをクリックして当サイト内の別ページにジャンプ。
あるときはそれは期末テストの結果、別の時には友人からのアドバイス、あるときは昇進レースでの敗北、そしてときにそれは叱責かもしれないし、トゲを含む言葉かもしれないし、明確な嫌悪感かも知れない。
他人から予想もしないタイミングと手法で自分に”出来てない” こと、即ち欠点・短所を指摘されるのは苦痛以外のなにものでもない。
この苦痛は時に条件反射的に恐怖や怒りといった負の感情を生み、提示された欠点・短所から目を背けさせる。
苦痛を回避するという生物の基本行動原理ではある。しかたないといえばしかたない。
しかしここで恐怖や怒りに支配され自分の欠点・短所から目を背けたら、成長のチャンスを逃すことになる。
17世紀スペインの賢人(当サイト内『バルタザール・グラシアン』の頁を開く)は「敵からも学べ」と、自分に敵意を向ける者からも学ぶ姿勢を説いた。
敵は憎んで良いが、敵が示した知見には素直に学んだ方が得だ。
叱責して来る人を嫌いになるのは差し支えないが、叱責の内容を無批判に全否定しては損だということだ。
他者にとって自分の何が不都合なのか、何が足りていないのか。他者の視点を知る事は意義がある。
その時に、「あいつにそんなこと言われたくない」とか「なんで怒られるか意味わからない」とか言って思考停止に陥っては、自分が損なのだ。
自分の欠点・短所を認知する苦痛から逃避しては、成長は覚束ない。
先ずは指摘されてしまった欠点・短所を認知する事だ。大抵は自分にとって気に食わない内容だが、まずそれはそれとして認める事だ。
「ふう~ん、他人から見ると私にはそういう欠点・短所があるのね」っと。
認めた上で、そして次に受容だ。欠点・短所を認知しただけでは辛いだけ。精神衛生上宜しくない。だから、受容する事が不可欠なのだ。
「他人からみて〇〇や▼▼という欠点・短所のある自分」を引き受けて受容する。そうしないと、欠点・短所に対する認知が心の傷を生んでしまう。
『理屈コネ太郎』の管見による私見では、認知と受容のプロセスで大きく躓く人が多いように思われる。
自己を正当化するヘンテコな理屈をポジティブ思考などと銘々して、認知を回避する人。
欠点・短所を認知しても受容できずに「どうせ自分なんて」と卑屈になって再チャレンジから逃げたり、劣等感として心に傷を負ってしまう人。
別の頁で詳しく書くつもりでいるが、受容は幸福のキーワードでもある。
ありのままの自分とは、自分目線でのありのままの自分だけではなく、他人目線でのありのままの自分の複合体のようなものだ。
他者からの評価を度外視しては社会で生きてはいけない。他者からの評価を受容しなければ社会で幸福には生きられない。
認知した、受容もした。ここで欠点・短所は伸び代に変換される。
欠点・短所と伸び代は本質的に同じものなのに、受け止め方で人生における意味が全く異なるのだ。これが受容という心理状態の素晴らしいところだ。
伸び代は伸び代のまま、別に放置しても構わない。それで自分がハッピーならば無問題だ。
しかし、もしここに向上心があれば、あとは各自の目標と伸び代から逆算して現実的な行動を取ればよい。
常に他者との競争を強いられている人、嫌いなあの人にだけは絶対に負けたくないと思っている人。集団の中でアタマひとつ抜け出たい人。
こういう向上心のある人たちこそ、認知と受容のテクニックを身に着けてもらいたい。
自らの欠点・短所を認知して受容することで伸び代に変換する事なしに、向上心だけ走らせても”意識高い系”にはなれるだろうが、能力を成長させるには非効率的だと思う。
そもそも自分の欠点・短所を知る事なしに、どうやって向上しようというのだろうか、不思議である。
こういう事は学校(『大学には行く価値があるか』の頁が開きます)では教えてくれない知恵だ。しかし、この成長の仕組みを知る親を持つ児童・生徒・学生は、かなり成長が早い。
今回は以上。
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