政治家って、仕事してるフリしてるだけでは?

政治家という存在は、私たちの社会において重要な役割を果たすとされている。法律を作り、予算を決め、国民生活を支える――そのように認識されているが、果たして彼らが本当にその役割を果たしているのかは疑問だ。政治家は仕事をしている「フリ」をしているだけなのではないかと感じることがある。

政治家という「職業」
政治家は「政治家」という職業に就くために選挙に勝たねばならない。選挙に当選し、議員バッジを手に入れた瞬間から、彼らの堕落は始まっているのではないだろうか。次の選挙で落選するまで、その職務が実際に国民のために機能しているかどうかは二の次だ。次の選挙で勝つためだけの行動しかしない議員がいてもおかしくない。結局のところ、政治家が「仕事をしている」ように見える場面は、国会中継や報道番組、あるいはSNS上での発信だけである。

見えない「成果」
国会で議論が行われ、法案が成立する。しかし、その過程や成果が一般の国民にどう影響しているかは肌感覚ではわからない。むしろ、目に見えるのは政治家のスキャンダルや失言、そして表向きのパフォーマンスだ。例えば、地元でのイベント参加や選挙活動の際の握手、SNSでの活動報告など。これらは確かに「仕事をしている感」を演出するが、本当に国益や国民生活に寄与しているのかは疑問が残る。

政治家の経歴と見識
さらに、多くの政治家の経歴を見ると、日本が直面する問題に対応できるだけの知識や経験を持っているとは言い難い。学歴が立派でも、それが実務能力に直結しているとは限らない。例えば、少子化対策を議論する政治家の中に、育児や教育現場の経験がある者はどれほどいるだろうか。経済政策を語る際も、民間企業での経験が乏しい人がほとんどだ。結果として、彼らの発言や政策はどこか空虚に感じられる。

選挙がゴール?
政治家にとって最大の関門は選挙である。当選さえすれば、その後暫くは地位が保証される仕組みの中で、当選後に国民のために懸命に働く動機付けは弱い。堕落する誘惑の方が何倍も強いだろう。権力者にすり寄る有象無象は昔から世の習いである。議会の出席率が低い政治家や、質問主意書の提出数の低さや、議論を深める努力をしない様子を見ると、「とりあえず目立って次の選挙で当選すればそれで良い」という姿勢が透けて見える。

政党のぬるま湯
自民党、立憲民主党、共産党といった主要政党は、それぞれが現状維持に安住しているように見える。自民党は改憲を掲げ続けながらも一向に発議もせず、立憲民主党は批判ばかりで具体的な政策論争はしない。共産党は、時代遅れの共産主義思想を目指すとはもはや大声では言わず、形骸化している。結局のところ、どの政党も本気で変革を目指しているようには見えない。自分達の今のぬるま湯状態がお気に入りなのだ。

また、これらの政党は国民の見えないところで「この件はこんな落としどころにしましょう」などと勝手に話し合って重要事項を決定しているような気がしてならない。そもそも、自民党の税制調査会のわずか7人のメンバー(しかもいうに事書いてインナーとは恐れ入る)で極秘裏に決定された内容が税制の在り方を左右すると言われているが、他の政党の国会議員たちは一体何をしているのだろうか。こうした不透明な意思決定プロセスを見ると、国会議員全員の存在意義が問われてもおかしくない。

このような現状を踏まえると、2025年(現在は2024年12月)の参議院議員選挙でも自民党、立憲民主党、共産党は票数を伸ばせないのではないだろうか。選挙制度の特性上、少数の「オカシナ人物」が当選することはあるかもしれないが、全体としてはこれら三党の議席は減少する可能性が高い。なぜなら、これらの政党は意味不明瞭な事柄を二枚舌三枚舌を駆使して語り、国民の信頼を失っているからだ。

特に、自民党と立憲民主党は増税路線を堅持し、減税には断固として反対の姿勢を崩さない。この期に及んで国民負担の軽減に背を向ける姿勢には呆れるばかりである。少なくとも、理屈コネ太郎としては、この三つの政党に絶対に投票する気はない。

ニューフェイスたちの実態
新しい政党にも希望を抱きたいが、そこにも問題はある。

れいわ新選組は、党首みずからダンスを踊ったりしてポップなイメージと目新しさで注目を集めるが、掲げる政策は非現実的なものが多い。実現不可能な事を自ら理解しているのか、責任を負いたくないのか、結局は「目立つため」の戦略のように見える。

参政党には優秀な議員も見られるが、党首の本音が不透明で、どれほど本気で取り組んでいるのかは未知数だ。

日本保守党の課題
日本保守党は「日本を豊かに強くする」という党是を掲げ、多岐にわたる問題に挑もうとしている。しかし、課題が広範囲すぎる上に人的資源が不足しており、党首の舌禍などで足元をさらわれたり、息切れしないかが心配だ。

国民の選択
結局のところ、政治家たちは「仕事をしているフリ」をしながら現状に甘んじているのではないだろうか。国民がこの構造を変えるためには、政治に対してより厳しい目を向け、誰が本当に働いているのかを見極めることが重要だ。そして、選挙の一票を通じて「フリ」をする政治家を退場させ、本物のリーダーを選び取る責任がある。さもなければ、政治家の「フリ」によって我々の未来が損なわれ、税金が他国の利益に使われるだけだ。

今回は以上とする。

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