前田久美江編著によるこの本は、実に考えさせる内容ばかりである。百年前の雑誌『医談』に収載された内容を紹介しているのだが、その内容が今日の医療業界の問題点としてそのまま通じる事柄が多いのだ。
患者や一般の人たちの視点から見た医師・医療関係者の行動原理についての解釈が実に興味深い。
医学は進歩したが、医療業界は進歩していないのかもしれない。進歩していると信じたいけれど。
本書とともに山本周五郎著『赤ひげ診療譚』(当サイト内『赤ひげ診療譚』の頁を開く)を読むと、今も昔と変わらぬ問題で右往左往している私たちの姿が見えてくる。
今回は以上
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