自由と創造性 逍遥的冒険

人は誰しも好奇心と欲求を持って生きている。その好奇心と欲求に素直に従い、自分のペースで楽しむことを、私は「逍遥的冒険」と名付けている。この概念は、自由を最大限に行使し、創造性を存分に発揮する行為にほかならない。

逍遥的冒険とは、目的地や計画に縛られず、自分の興味や感性に従って行動する冒険である。ただし、その冒険は単なる気まぐれではなく、具体的な動機や目標を伴うものだ。動機が明確であれば、行動に向けた準備や工夫が生まれ、その過程そのものが冒険の始まりとなる。そしてその準備と工夫の中で、すでに自由と創造性が発揮されている。

例えば、ある夏の日、私は東京湾の地図で偶然見つけた海岸線に心を惹かれた。その場所は、背後にせまる岸壁と、両側に枯れ木が積み重なる岩場に囲まれ、陸路では徒歩でしか行くことができず、あるいてまで行きたいと思わせる忘れ去られたビーチである。この景色を実際に目にし、ビーチに立って波の音と太陽の光を体感してみたいと思った私は、自分のボート(詳細はココをクリック)で海からアプローチし、カヤックか水泳で上陸する事にした。(詳細はココをクリック)

東京湾を横断し砂浜ちかくの推進や岩場や浅瀬を事前に調べて座礁を回避し、やがてその忘れ去られたビーチから100メートルくらいの海面に辿り着いた。そこから、カヤックに乗りかえて上陸した。揺れる海上でボートからカヤックの乗り換えはけっこう大変だった。

本当に誰もいないそのビーチでは、波と戯れたり、漂着物を品定めしたりしながら、自由と波の音と静寂を堪能した。このプロセス自体が逍遥的冒険の核心であり、行動の一つひとつに創意工夫が込められていた。

また、逍遥的冒険の例として、「木の上からの景色を眺めてみたい」と思い立ったケースがあるとしよう。大きな木を見つけたとき、まず動機を明確にし、目標を設定する。どの枝が安全かを観察し、手袋やロープといった道具を活用して計画的に登る。そして木の上から眺める景色は地上とは異なる広がりを見せ、達成感と新たな視点を得られる。たとえ話ではあるが、このような体験が冒険そのものを形作る。

逍遥的冒険の魅力は、その自由さと創造性にある。日常の中でも、少し視点を変えるだけで冒険の機会は無限に広がる。河原で石を積み重ねて塔を作り、そのバランスを追求する行為もまた創造的な試みだ。動機、目標、必要なスキルや道具の準備を含む一連の過程が、冒険そのものを形作るのだ。

逍遥的冒険は、創造力と行動力の産物だ。誰でも、自分の好奇心を起点に始めることができる、まさに「追っかけ可能なフロンティア」なのだ。そこには、地図に載っていない未知の領域を切り開く喜びと、他者が経験していない新しい発見がある。そのプロセスにおいて、他人と競争する必要もなければ、社会の評価を気にする必要もない。ただ自分自身の満足と好奇心を追求する自由があるだけだ。

また、逍遥的冒険は単なる個人的な楽しみにとどまらない。そこには、自己成長や新たな視点の獲得という側面も含まれる。あるとき、私はある日、見慣れない犬種が飼い主につれられて散歩しているのを見かけた。その犬がとても可愛いいので、なんという犬種か調べる事にした。そうして、その犬の特徴や歴史を知る事が出来た。知らなかった事を知る歓び、自身の可能性や能力が拡張する歓びはどこにでもある。

逍遥的冒険の本質は、自由を最大限に活用し、自らの創造性を引き出すことにある。それは、与えられる楽しみを消費するのではなく、自分で楽しみを作り出す行為だ。現代社会では、観光地やアクティビティの選択肢が豊富に提供されているが、その多くは予め決められた枠組みに収まっている。そうした定食のような遊びも大切ではあるけれど、それだけではあまり面白くない。自分で未知の体験を切り開く逍遥的冒険ほどには愉快ではない。

しかし、逍遥的冒険にも欠点はある。それは、同じ体験をした人以外とは、全く共感を構築できない事だ。そもそも、人間は知らない事は、どんなに説明されても理解も想像もできない生き物らしい。そういうわけだから、逍遥的冒険は孤独に実行しがちである。しかし、自分の創意工夫と身体能力を実際に試行している瞬間は何物にも代えがたいキラキラした時間だ。想定が甘くて準備不足で試行に失敗したり、体力の限界で撤退を余儀なくされることも頻繁にあるが、間違いを修正し、体を鍛えたり、道具の使用法を変更したりして、またトライすれば、いつかは成功するものだ。

逍遥的冒険、セカンドライフにピッタリな行いだと思う。

今回は以上。

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