艇の推進方式別ブローチング耐性【考察という名の知ったかぶり】

本ページでは、小型船舶の代表的な三つの推進方式による、ブローチング耐性の違いを考察する。いわゆる、ヨットは考察に含めない。

小型船舶の推進方式は、殆どの場合、船外機艇、船内機艇(以下、シャフト船)、船内外機艇(以下、ドライブ艇)の3種のうちのどれかである。(これらの概観とメリットとデメリットについてはココをクリック)

当サイト内の他ページと同様に、ここで記述される内容は理屈コネ太郎の管見内の独断と偏見による私見、即ち知ったかぶりである事をご銘記の上読み進めて頂きたい。

転覆を引き起こしかねないブローチング現象に対する小型船舶推進方式による耐性の違いについて…という海難事故に直結する内容なので、あくまで理屈コネ太郎個人の意見であるとの理解にとどめておいて欲しい。

また、ブローチング耐性について考察するが、それは転覆耐性とはまた違う概念である事もご承知おきいただきたい。

ブローチング耐性が低くても、転覆耐性の強い船は存在し得るはずなので。

このページに記載されている事を無批判に信じないで欲しい。

さて結論から述べると、ブローチング現象に対する耐性はシャフト船が最も低いのではないか…と理屈コネ太郎は考えている。

その理由は、ブローチング現象下で発生する、舵が効かない現象が、シャフト艇で最も顕著であると推察されるから。

シャフト艇は、後方からの波の速度と船の対地速度が同じだと舵が効かず、針路の維持や変更が出来ない。

対地速度と波の速度の差を対水速度と呼ぶとすれば、対水速度がゼロに近い場合にシャフト船は舵が効きにくい。それは丁度、海上で静止した状態で舵板を動かしても何も起きない事と同じ。

しかし、ドライブ艇と船外機艇は推進力を生むプロペラの向きを変える事で針路の維持や変更できるので、対水速度が低くても、プロペラさえ回転していればスラスターのように船の向きを変える事が出来る。

ブローチング現象の際には、対水速度がほぼゼロになり舵が効かなくなり、その結果として波と波の間に船が横向きに嵌りこんでしまい、斜め後ろからの波に押し倒されて転覆する。

この状況が良くわかる動画があるのでココをクリックしてよく見て欲しい。この動画は推力を実験系に取り込んでいない事に留意が必要。

しかしドライブ艇や船外機艇であれば、後方からの波に対する艇の対水速度がゼロであっても船首方向を維持したり変更する事が出来るのである。

既述した通り、ドライブ艇や船外機艇はプロペラの向きを変える事で針路の維持や変更を行うのだから、水中にプロペラがある限り進路の維持や変更は可能なのだ。

この一点が、シャフト船のブローチング耐性が脆弱なのではないか…と理屈コネ太郎が推察する理由である。

とはいえ、シャフト船は船外機艇に比べると明らかにエンジン搭載位置が低いので重心位置が低い蓋然性が高く、転覆耐性は船外機艇より高いかも知れない。ブローチングに翻弄されても、転覆しなければ帰港できるし。そんなこんなを考えると、ドライブ艇がブローチング耐性も転覆耐性も高いのかな?

とにかく、ブローチング耐性に関しては、三方式の中ではシャフト船が若干脆弱かも…というのが、現時点(2024年10月13日)での理屈コネ太郎の考えって事でお願いします。

今回は以上。

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