数日ぶりに工場内で艤装中の私の船を見に行ってきた。前回訪れた際には右側のエンジンだけが搭載されていたが、今回は左側のエンジンも取り付けられていた。ただし、まだプロペラが装着されておらず、どこか未完成な印象がある。
まだプロペラがついてないので、ちょっとサマにならないかな?
ころで、多くの言語では船が女性名詞であり、名詞に性別がない英語でも船を “she” と呼ぶことが多い。そこで、この船を「彼女」と呼ぶことにしたい。この呼び方を気持ち悪がらずに受け入れていただければ幸いだ。
さて、今日の彼女は左側のエンジン架装作業中だった(写真参照)。最近まで暑かったのに、今日は雨のせいかヤードに吹き込む風が冷たく感じられた。この寒い環境で、私の船の作業を進めてくださるスタッフの方々には心から感謝している。
舟艇は海に出れば基本的に孤立無援の存在だ。海上では風や潮流、波が絶えず変化する。準備不足や慢心は命に関わる大きなリスクを生む。だからこそ、安全なキャプテンになるために、自分ができることを最大限に考えたい。
「どうしたら安全に操船できるのか」「どうすれば彼女とともに海を楽しめるのか」。そんなことを、艤装中の彼女に心の中で問いかけている。
もちろん、彼女が答えてくれるわけではないが、これまでも所有したクルマやモーターサイクルに同じように語りかけてきた。
もちろん彼女は何も答えてはくれないが、これまで私が所有したクルマやモーターサイクルの全てにしてきたことだ。
「君に今の私は相応しくないかもしれないけれど、それでもよろしく頼むね」
そんな謙虚な気持ちを伝えながら、船の隅々を見て、触れ、その感触を確かめている。
機械に語りかけることに意味があるのかと問われれば、物理的には意味がないだろう。しかし、細部を観察し、自分の手で確かめておくことは、いざという時に役立つのではないかと思っている。
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今回は以上です。