「器が小さい」は強いディスりの言葉

「器が小さい」と他人を責める人が最近増えている気がするが、それを相手に伝えてどんなメリットがあるのだろう?

『率コネ太郎』は不思議でならない。

「器が小さい」と言われて「そうか、自分って器が小さいのか。よし、器を大きくしよう」と考える人は絶無だと思う。

「器が小さい」という言葉は、言われた人をひどく傷つける言葉だ。「お前ってダメなヤツ」とほぼ同義の言葉だからだ。

「器が小さい」と言う人こそが「器が小さい」との考えもよく耳にするが、「器が小さい」という発言の問題点はそこではないと思う。言っている人の器の大小はむしろどうでもよろしい。

『理屈コネ太郎』は幸いにして「器が小さい」と言われた事はないが、知らない誰かが別の誰かにその言葉を使用している場面に何度か遭遇した事がある。

なんて酷い、人を傷つける言葉なのだろう思ったのだ。よくこんな酷い事を言えるなあって、素朴に感じた。

『理屈コネ太郎』はいわゆる3流大学出身なので、これまで2回ほど、別々の2人の上司から新任挨拶の際に「君ィ、あの大学出身なのお?じゃあ、お話にならないねえ」と直接言われた事がある。もちろん対面でだ。

人の大学をバカにするくらいだから、こいつらも3流大学出かというとそんな事はない。彼らは日本で最高と呼ばれる大学の出身者であった。

もういちど繰り返すが、「あなたは器が小さい」という発言の問題点は、発言者の器も小さいという点ではない。言われた人がとても傷つくという点が問題なのだ。そして言われた人がどれだけ言った人に嫌悪感を抱くかを、言った人が想像していない事だ。

私の2人(時期は別々だが)上司が私に投げかけた言葉の問題点は、言われた私が嫌な思いをし、その結果として彼らにどれだけ嫌悪感を抱くかを考えていない事だ。

確かに彼らは本邦最高と呼ばれる大学出身者だから、彼らより少ない勉強量の私を頼りなく思うのは彼らの自由だ。彼らの中でそれがその通りなら、それはそれで良いのだ。

だた、その考えを私に直接、言葉で伝えるのは、すくなくとも当時の彼らと私の人間関係の上では間違っている。

さて、ハナシを「あなたの器は小さい」に戻そう。この発言は、そうとう良好な人間関係を持った相手に、相手に冗談と理解できる時以外は言わない方が賢明だ。

「あなたの器が小さい」とは、バカとか、お里が知れる…とか、ブスとか、チビ、デブ、ハゲとか、低学歴とか貧乏人とか、給料が安いとか、田舎モンとか、君の恋人はブサイクとか、そういう言葉と同一線上に位置する言葉である。

これらの言葉を相手にぶつけて得られるモノはなにもない。むしろ嫌悪感を持たれ、場合によっては背中を向けられ、一切の協力を得られなくなるだろう。

「あなたは器が小さい」という表現は最近でてきた言葉で、相手を侮辱する言葉であると自覚せずに使っている人を見かけるが、この表現は言った方がかならず損をする表現である。なぜなら言われた方が言った方に協力したくなくなるからだ。

そこは、上に列挙した侮蔑の言葉と同じだ。これらの侮蔑の言葉を対面で相手に伝えて何か得られるモノがあるだろうか?なにか発言者のメリットがあるだろうか?傷つけられた人が傷つけた人のためにボランティアで何かをしてあげるだろうか?

よって、「あなたの器は小さい」は決別の言葉と理解した方がいい。もし他の誰かに「器が小さい」といわれたら、その人との関係は上手にかつ速やかに断ち切るべきかも。

何を思おうが、心の中は自由だ。誰かを器の小さい人物だと評価するのは一向にかまわない。しかし、一度でもその言葉を相手に向けて発したなら、あなたはその人物から何も得られないと考えた方がいい。

逆に言えば、良好な人間関係とか、素敵な恋愛関係とか、信頼しあえる業務関係とか、そういう大切な人間関係を得ようと思う相手には、侮蔑の言葉は絶対にを言わない方がいい。

いかなる便宜も、友情も、人間的信頼も、なにも得られない。

今回は以上。

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