医療機関にとって患者は間違いなくお客様である。「患者様」という表現が適切かはさておき、なぜ患者が“神様”なのかを考えてみたい。このページの内容を知っていると、「俺ぁ客だぞ、なんだその態度は！」とか言う患者の対応の心構えも違ってくるはず。
まず、“お客様は神様です”の本当の意味を押さえておこう。
「私が仕事をする相手（お客様）は、神様のように私のすべてを見通している。だからこそ、私は一点の曇りもない心で、持てる能力を最大限に発揮する」
これが本来の意味であり、「金を払うから客が偉い」という拝金主義的な思想とは無関係だ。
この考え方は、臨床医にとっても大切な指針となる。診療現場では、さまざまな価値観を持つ生身の人間が次々と訪れる。その一人ひとりに真摯に向き合い、自分の力を尽くすことこそが医師の本分であり、臨床の醍醐味である。
この言葉が広く知られるようになったのは、昭和の大歌手・三波春夫の影響が大きい。彼が舞台上で発したことで、“お客様は神様です”という言葉は世間に定着した。
三波春夫はすでに鬼籍に入っているが、彼の公式ウェブサイトは今も運営されており、彼の歌や思想、影響力は生き続けている。一度、公式サイトを訪れ、彼の言葉の真意や高い精神性に触れてみてほしい。
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