『Sex And The City』(以下、SATC)とその続編『And Just Like That…』(以下、AJLT)は、オジサン世代こそ観るべき海外ドラマNo.1である。
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女性の本音を知るための貴重な教材
SATCとAJLTは、女性の一人称視点から、女同士の友情、恋愛、時に老化について赤裸々に描いた数少ないドラマだ。男性キャラクターの心理描写はほとんどなく、完全に女性目線で進行する。こうした構成のドラマは他に類を見ないため、オジサンたちが女性心理を学ぶには絶好の教材となる。
SATCとAJLTの概要
SATCは1998年6月から2004年2月まで6シーズン全94話が放送され、その後2008年と2010年に映画版が公開。さらに、2021年には映画2作目の11年後を描いたAJLTが全10話で配信された。これらはすべて同じ世界観のもと、キャストを変更せずに展開されている。
特にAJLTでは、仲良し4人組の一人サマンサがキャリーと不仲になりロンドンへ移住する設定に。実際に演じたキム・キャトラルとサラ・ジェシカ・パーカーの不仲が反映されるなど、現実とリンクしたドラマ作りが興味深い。
SATCの主要キャラクター
- キャリー・ブラッドショー(コラムニスト)
- サマンサ・ジョーンズ(広告代理店経営、AJLTには登場せず)
- ミランダ・ホッブス(弁護士)
- シャーロット・ヨーク(美術館勤務、後に専業主婦)
この4人が、恋愛や友情を語り合いながら、ニューヨークでの生活を満喫する物語だ。
SATCが描かないもの
SATCでは、主人公たちの仕事での苦労はほぼ描かれない。彼女たちは一等地に住み、自立した生活を送るが、その背景にある努力や経済的苦境には触れない。唯一、キャリーがアパート購入で資金繰りに困るエピソードがある程度だ。
この点から、表面的には「男性批評ばかりする有閑女性のドラマ」と誤解されがちだが、実際は努力の末に成功を掴んだ女性たちの恋愛と友情に焦点を当てた作品である。
9.11テロとSATCの対応
2001年9月11日の同時多発テロ発生時、SATCはシーズン4の途中だった。テロ直後の放送は延期されたが、該当エピソードでは事件には直接言及せず、オープニング映像やキャリーの語りを通じて、ニューヨークへの想いを描いた。
なぜオジサンこそ観るべきか?
このドラマは、男性目線では見えにくい女性の考えや悩みを、リアルな形で描いている。例えば、
- 女性が男性の何気ない言動で傷つくこと
- 女性同士でも傷つけ合うことがあること
- セックスが女性にとって人生の分岐点になりうること
こうした視点は、男性が普段の生活で意識しづらいものだ。SATCは、そうした女性の世界を垣間見せてくれる貴重な作品である。
SATCの魅力は英語学習にも最適
SATCやAJLTは、テンポの良い会話が特徴的で、英語のリスニング教材としても優秀だ。日常会話から複雑な議論まで、リアルな英語表現が学べる。
結論:オジサンがSATCを観るべき理由
SATCとAJLTは、女性心理を学び、より良い人間関係を築くためのヒントが満載のドラマである。ロマンティックコメディとして気軽に楽しめる一方で、深く考えさせられる要素も多い。
オジサンがこの作品を観ることで、女性とのコミュニケーションにおいて新たな視点を得ることができるはずだ。
ただし、映画2作目(Sex and the City 2)は観る必要はないかもしれない…。
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