サーキット・峠・レンタルカート、それぞれのメリットとデメリット

クルマ好きなら誰しも、「どこで走るのがドライビングスキルを磨く上でベストなのか?」と考えたことがあるだろう。
峠、レンタルカート、そして自分のクルマを持ちこんでの本格的なサーキット走行。それぞれに独自の良さと課題がある。今回は、実体験をもとに、それらのメリット・デメリットを整理してみる。


Contents

① 峠の良い点・悪い点

良い点

  • 気軽に楽しめる:好きな時間に行き、自由に走れる。
  • 風景を楽しめる:ワインディングを駆け抜けながら、景色の変化を楽しめる。その土地のお店で美味しいモノが食べられたりする。
  • コストがかからない:ガソリン代と高速料金程度で済む。

悪い点

  • 全開走行は難しい:公道なので当然ながら対向車がいるし、スピードの制約がある。GRヤリスの性能を堪能するにはある意味で危険なのがワインディングである。
  • 周囲の影響を受ける:対向車、歩行者、動物の飛び出し、路面状況の変化など、予測不能な要素が多い。
  • ライン取の勉強ができない:ワインディングは走行車線が一本だし、対向車もいるのでライン取りにバリエーションがなく、そのためライン取の勉強には不向きである。

② レンタルカートの良い点・悪い点

良い点

  • 安全に攻められる:十分に安全に配慮されたコースで個別タイムアタックであり、混走でみられるような接触のリスクがない。
  • イコールコンディション:理屈上マシン性能に差がなく、純粋にドライビング技術の差がタイムに反映されるので技術向上に集中できる。マシンの差が出るサーキットスポーツ走行ではあり得ない環境である。
  • 手軽に体験できる:免許不要で、ヘルメットもレンタルできる。
  • 丁寧に走る練習になる:丁寧に走らないとカートはいう事を聞いてくれないので、自然と丁寧な走りをするようになる。

悪い点

  • 四輪車とは違う運転感覚:カートと四輪車では構造が異なるため、カートの操作感覚はそのまま四輪車の運転に応用しにくい。(詳細はココをクリック
  • コースが狭い:スピード感はあるが、レンタルカート場は大体において広いとは言えず、長いコースを駆け抜ける満足感には欠ける。
  • 継続的に走るとコストがかかる:1回ごとの料金は手頃でも、頻繁に走るとそれなりの費用が発生するが、四輪車や二輪車のサーキット走行程ではない。

③ サーキット走行の良い点・悪い点

良い点

  • 愛車の性能をフルに活かせる:GRヤリスの高性能を味わうには最適の場所だろう。
  • 走行環境が整っている:適切な路面状況、広いコース、明確なルールのもとで走れる。
  • 四輪車のドライビングスキルを磨ける:ブレーキング、荷重移動、ライン取りなど、四輪車の動きを学ぶ場として適している。

悪い点

  • 費用がかかる:走行料金、交通費、タイヤ代、ガソリン代、メンテナンス費など、トータルコストは決して安くない。
  • 事前予約制である:多くの人が同一時間帯に利用するため、事前予約制が基本で、思い立ったらすぐに走れるというわけにはいかない。とはいえ、運が良ければ当日走行も可能な場合もある。
  • 独特のコミュニティがある:初心者にはやや敷居が高く、サーキット独自の文化やマナーに馴染む必要がある。
  • クラッシュのリスク:速度も質量も大きいので、ミスをすれば愛車へのダメージが大きい可能性があるだけでなく、怪我や生命の危険を伴うこともある。
  • 混走である:上記の独特なコミュニティーに加えて、様々な目的を持った違うレベルのドライバーが混走するので、トラブルが起きやすい傾向があるかも。

まとめ:どこで走るのがベストか?

結局のところ、どこで走るかは何を求めるか次第である。
気軽に楽しみたいなら「峠」、手軽にスキルを磨くなら「レンタルカート」、愛車の性能を解放したいなら「サーキット」が向いている。

個人的には、峠の自由さ、レンタルカートの手軽さ、愛車と自分の限界を知りたいならサーキットと考えている。バランスよく楽しむのが理想的だと感じる。
どこで走るにしても、最優先なのは安全。環境に合った走り方を心がけながら、楽しくドライビングを磨き続けていきたいものである。

GRヤリスに関する記事は下記をクリック
GRヤリス愛好家必見!オーナー目線の国内最大級オリジナル記事一覧

他とピックに関する記事は下記をクリック
GRヤリス愛好家必見!オーナー目線の国内最大級オリジナル記事一覧

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です