セカンドライフの3大難問、退屈、寂寥感、生活資金不足

セカンドライフを豊かに送るためには、退屈、寂寥感、生活資金不足、そして健康といった課題にどう向き合うかが鍵となる。

本ページに記載される内容は全て理屈コネ太郎の管見内の独断と偏見による私見である旨をご銘記のうえ読み進めて頂ければ幸いである。

退屈や寂寥感、資金不足は精神的、社会的、経済的に深刻な影響を与えやすいものだ。そして、まあもちろん健康は大切であるが、健康への過度なこだわりがかえって生活の質を損なうことがあるため、優先順位としてはやや劣後するだろう。本稿では、これらの課題がセカンドライフにおける「大敵」となる理由を掘り下げ、それぞれの克服方法を考察しつつ、人生の最期にどう向き合うべきかについても述べていく。

退屈との戦い
退屈はセカンドライフにおいて多くの人が直面する敵であり、日常生活に活力や意味を失わせる原因だ。退職によって社会的な役割を失うと、かつてのルーチンがなくなり、生活に多くの余白時間が生まれる。

はじめは解放感を味わっても、やがて「何をしていいのか分からない」という気持ちが強まり、日々が虚しく感じられるようになる。この状態は、無気力感や抑うつ状態を引き起こし、精神的な健康に悪影響を与える。

退屈を克服するには、日常に新たな挑戦や目標を設けることだ。たとえば、趣味や特技を深めたり、新しいスキルを学んだり、新しい遊びを始めたりすることが、自己成長の一環として役立つ。

何もしていない時に体調不良を自覚したら、病気を疑う前に、最近退屈していないかを確認しよう。特に、排便回数の少なさを気にし始めたら、かなり生活n退屈していると思っていい。

孤独と寂寥感:似て非なる二つの心の課題
セカンドライフにおいて、孤独と寂寥感は表面的には似ているようで異なる。孤独とは、物理的に人と接する機会が減少し、一人きりの時間が長くなることで感じられる心理的な状態である。対して寂寥感は、自らの存在意義や必要とされる感覚が薄れることで生まれる「精神的な孤立」とも言える状態だ。たとえば、「自分はもう誰からも必要とされていないのではないか」という思いに苛まれる場合、これは寂寥感にあたる。

寂寥感が強まると、自己肯定感が下がり、人生に対する意欲や活力が失われやすい。孤独は、薄くてもよいのでとにかく人間関係を築くことで解消できることが多いが、寂寥感は自分自身の価値を再確認する内面的な努力が必要になる。寂寥感を軽減するためには、他者にとって有益な自分を探す事、そしてその価値を評価してくれる他人を見つける事である。平たく表現すると、「俗世間における尊厳」の維持である。

セカンドライフにおける寂寥感は、俗世界における尊厳の喪失によって引き起こされる心理現象である。他者にとって価値ある自身を自分で認識できていれば、たとえ孤独であっても寂寥感に苛まれる事はない。

また、他者と関わりながら、自分が他人に貢献できる場面を見つけることも、寂寥感の克服に効果的である。ただし、他者にとっての価値を見出そうとして、求められてもいないアドバイスや助言を若い人にするのはやめた方が良い。大抵の場合、その助言やアドバイスは的外れで時代遅れなので、感謝してくれるはずの若者から鬱陶しがられるだけだから。

生活資金不足:経済的不安の克服
生活資金不足は、セカンドライフにおける経済的不安を生む最大の原因である。定年後は収入が減少し、医療費や日常の出費が重なり、将来への不安が募ることが多い。経済的不安があると、人生の選択肢が制限され、自由な行動を取ることが難しくなる。

この不安を軽減するためには、まず家計管理と計画的な資産運用が不可欠である。例えば、年金に加えて、退職後もアルバイトやパート、在宅ワークを検討するなど収入源を増やすことも効果的だ。さらに、株式や投資信託などの資産運用を活用して、効率的に資金を増やす方法もあるが、リスクが伴うため信頼できる専門家のアドバイスが必要である。とはいえ、この信頼できる専門家を探すのが殆ど不可能に近いのが日本の現状である。可能なら独立系のファイナンシャルプランナーに相談するのも一手である。

リスクをできるだけ少なくして銀行預金よりも高いリターンを求めるなら、現状ではインデックス投資が一番良い方法だろう。人類がより良い生活を求め続けるかぎり、特に先進国とよばれる国々では経済のパイが大きくなりつづけるのが普通なので、先進国にインデックス投資は一番リスクが低い部類の資産運用のなかではリターンがそれなりに大きいと言える。

また、支出の見直しを行い、無駄な出費を削減することも効果的である。サブスクリプションサービスの解約や保険の見直し、地元の公共施設の利用など、生活を簡素にする工夫が求められるだろう。それからもうひとつ。若い自営業者がやってしまいがちなミスに、税金を払いたくないために、色々な出費を経費として計上して課税対象額を圧縮する手法がある。

だがこの方法は長期的にみて必ず足かせになるだろう。まず、課税対象額を圧縮すると、その事業での純利益も圧縮される。つまり経営が下手なのね…と貸し出す側の銀行から判断される。それに、税金を払った後に残った可処分所得からしか貯金は出来ないので、税金を払わなくてもよい程に課税対象額を圧縮してしまっては、利益はだせず、そのため貯金は出来ない。それは、住宅ローンなど大きな借金をすするときに必ず不利に働くので要注意だ。

健康の大切さと過度な気にしすぎの弊害
健康であることは確かに大切だが、過度なこだわりが生活の質を低下させることがある。健康への意識が高まりすぎると、食事や運動、生活習慣に過剰な気を使い、かえってストレスや神経症の要因となりかねない。さらに、健康への過剰なこだわりが「健康でなければならない」というプレッシャーとなり、病気への過剰な不安や自己否定感に繋がることもある。体に良いとテレビの宣伝などで紹介されているサプリや健康食品を大量に摂取して体調を壊す人はすくなくない。

実際には、病気や死は人間にとって不可避である。カンドライフにおいて重要なのは、健康に配慮しつつも「死は必定ならそれまでどう生きるのか」、「どのような形で最期を迎えたいのか」を考えることだろう。これには、死生観の醸成が必要であり、まだ思考力や判断力のあるセカンドライフ初期に出来るだけ考えておきたい。自分の死後に残される人たちに自分の死後の道標を作ることが含まれる。こうした活動は、単なる老後の備えではなく、人生の終盤に向けて自分の生き方や価値観を再確認するための重要なプロセスである。

まとめ
セカンドライフにおいて充実した生活を送るためには、退屈、寂寥感、生活資金不足といった3つの大敵を克服することが重要である。そして、健康に対する意識も大切だが、過度に神経質になることが生活の質を下げる可能性がある。むしろ「どのように死にたいか」を考え、残される人々に負担をかけないための準備をする方が有意義であろう。このように、セカンドライフの課題を乗り越え、生活を豊かにするためには、自己成長を続け、他者とつながり、経済的な安定を確保し、心地よい生活リズムを保つことが求められる。こうした取り組みを通じて、セカンドライフは単なる余生ではなく、新たな可能性と価値に満ちた人生の一部となりうる…のではないかなあと考えている。

今回は以上

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