ノート4WD、電気自動車への助走として

ご存知の通り、ノートは電動モーターで駆動する。ガソリンエンジンは発電専用である。だから、ノートにとって電欠はガス欠であり、ガソリン補充は他のクルマと同じで慣れれば数分で完了する。

EVと比較してノートの欠点は、発電エンジンの音が若干うるさいくらいか。

逆に、EVは充電に時間がかかり、そのための施設もまだまだ少ない。後続距離の問題は解決されつつあるが、まだまだである。よってEVではガソリン車のように、気ままにアッチコッチに行ったりしたりは出来にくい。

車両価格が極めて高いのも困りものだ。

もしEVのこうした欠点がクリアされたら、EVが持つモーター駆動の乗り味は多くの人にガソリン車よりもEV車を選ばせるだろう。

私の友人に、免許取り立ての20代前半が何人かいるが、この人達が『理屈コネ太郎』のノートに乗った後は全員、乗り味を高く評価していた。勿論、乗る前の事前レクは一切なしでだ。

日常的に使用する速度域では、恐らく殆どの人がモーター駆動によるスムースネスとメリハリに魅力を感じるはずだ。

EVが現時点で抱えている問題点が解決されたら、『理屈コネ太郎』は間違いなく日常のアシクルマ(信頼できる生活のパートナー)としてEVを選ぶと思う。

それほど、ノートの完成度は高い。

特にノート4WDは既存のFFやFRと比較して、タイヤが滑りやすい状況で確実にトラクションを伝えてくれる。

それは例えば道路の繫ぎ目、ペイントの有り無し、マンホール、車道から歩道に乗り上げる際の段差などで、長年同じ道を2輪駆動で走ってきたドライバーなら絶対に体感できるレベルだ。

もし今後、4モーターによる4輪制御駆動や、一般道でのより完成度の高い安全運転支援装置、高速道路での完全自動運転装置が現実的な価格で実装されたら、もはや、それらを装備していないクルマの運転は特別な動機がないかぎりしたくない…、そう思うようになるだろう。

もしかしたら、本当にもしかしたらだけど、将来のEVは、スイッチひとつでGRヤリスのような高揚感をドライバーに与えてくれるマシンになるのかもしれない。

と、そんなことを考えています。

今回は以上ん。

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