ノート4WD ワインディングを走ってみて

日産ノート4WDでワインディングを走ったので、その印象について記述したい。もちろん走ったのは、GRヤリスで走っているいつものワインディング。

結果から記述すると、痛快感はゼロ。ちょっと登りが連続すると駆動用バッテリー残量が激減する。勿論、発電用エンジンはずっと稼働している。

いよいよ駆動用バッテリー残量が少なくなると、インディケイターが青からオレンジ色に変化して、制御がかかるのか加速ペダルへの反応が鈍くなる印象。

要するに、ちょっと早いペースで登りのワインディングを走ろうとしたら、すぐに”イキがあがる”って感じ。

もうどうにもつまらない。

ワインディングにおけるノート4WDの印象はそれだけだ。

ただし、走りのつまらなさと引き換えにGRヤリスでは味わえない愉しさも見つけることが出来たので、ノート4WDの名誉のためにその点についても記述したい。

山間のワインディングには脇道や小径がつきものだが、GRヤリスを運転しているときには気付けなかった、あるいは気付いても入って行く気にならなかった道にノート4WDなら比較的安心して入っていけた事は、有り難かった。

車両感覚の掴み易さと、4WDの安心感とオートマの気軽さで、舗装されていない小径に入っていける。そういう、プチ探検感覚を味わう事ができたのは、予期せぬ悦びであった。

子供の頃に自転車にのって気儘に寄り道しながら遠出した時の感覚といえば分って戴けるか。

山の中のポツンと一軒家…みたいな場所にも行けたし。ゆっくり運転して景色を眺めてみたり、意外な抜け道や近道を発見したり、川辺の駐車場まで降りていったり。

自転車とちがって雨風もしのげるし、あの頃と違ってナビがあるから道に迷うこともない。

ワインディングでの走りはつまらなかったが、ドライブとしてはとても愉しかった。

それから、ノート4WDはGRヤリスと比較すると、明らかに運転後の疲労感が少ない。

GRヤリスは音や路面状況や加速度などの処理できないほどの情報をドライバーに与えるが、ノートでは適度にカットして必要な情報のみをドライバーに伝える感じ。だから、あんまり疲れない。

まあ、GRヤリスには情報を体幹で感じるためにバケットシートを導入したのだから当然といえば当然なのではあるけれど…。

電欠の心配なくモーター駆動のフィーリングを日本車クオリティーで味わえる。ノート4WD、しみじみ良いクルマである。

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