フライブリッジ艇の利点と欠点|選ぶ前に知っておくべきこと

フライブリッジ艇は、その独特な構造と高い機能性から、多くのボート愛好者に人気がある。しかし、用途や状況によって適不適があるため、フライブリッジの特性を理解することが重要である。

Contents

フライブリッジ艇のメリット

  1. 優れた視界
    操船席が高い位置にあるため、広範囲を見渡せる。特に鳥山の発見がしやすく、釣り場を見つけるのに有利である。混雑した港湾や狭い水路でも視界の確保がしやすく、安全性が向上する。
  2. 快適なスペース
    フライブリッジには広いスペースがあり、アウトドアでのリラックスやアクティビティに適している。颯爽と風に頬を嬲られながらクルーやゲストと開放的な時間を過ごすことができる。
  3. レーダーの到達距離が長い
    フライブリッジに設置されたレーダーはより遠くまで探知でき、航行や釣りにおいて有利になる。
  4. 複数の操船者がいる場合の利便性
    船の操船を分担できるクルーがいる場合、キャプテンが休息を取ることができるため、長時間の航海でも負担が軽減される。

フライブリッジ艇のデメリット

  1. キャプテンが孤立しやすい
    乗船者がキャビンやサロンに集まり、キャプテンがフライブリッジに1人で取り残されることがある。ゲストとの交流が減り、単なる操船者と化す可能性がある。
  2. 風の影響を受けやすい
    高い位置にあるため、特にエンクロージャー(防風・防雨カバー)を設置すると風の抵抗が増し、船の安定性が低下する。荒天時の操船が難しくなることがある。
  3. 寒冷地や雨天時の快適性に欠け、紫外線も浴びやすい
    フライブリッジは吹きさらしのため、寒さや雨の影響を直接受ける。キャビン内に操船席がある艇ならこの問題は回避できるが、フライブリッジのみの操船では快適性に欠ける。加えて、海上は日陰がないので、フライブリッジは紫外線を強烈に浴び易い。
  4. 離着岸時の作業が面倒
    フライブリッジは2階相当の高さにあり、離着岸時に梯子を上下する必要がある。1人での運用では特に手間がかかり、安全確保が難しくなる。複数のクルーがいればこの問題は軽減されるが、単独での運用には向かない。
  5. 釣りをしない場合の不要性
    フライブリッジは釣りに適しているが、釣りをしない場合はほぼ不要な装備である。実際、フライブリッジ艇のオーナーでも「釣りのために船を出すのが面倒」という意見もある。

フライブリッジ艇を選ぶ際の考慮点

  1. 使用目的を明確にする
    釣りを主目的とするなら、視界の良さとレーダーのメリットを活かせる。一方で、家族やゲストとリラックスする目的なら、広いキャビンやサロンが重要になる。
  2. エンクロージャーの有無を検討
    エンクロージャーを設置すれば風や雨を遮ることができるが、風の抵抗が増し、安定性に影響を与える。使用環境に応じた選択が求められる。
  3. 離着岸を考慮した操船設備
    シングルハンドでの運用を想定するなら、操船席の配置も重要である。前後スラスターやジョイスティック操船が可能な艇であっても、乾舷付近に離着岸用のセカンドヘルムを装備すると、操船とロープワークをスムーズに行える。

まとめ

フライブリッジ艇は、視界の良さや開放感、広いデッキスペースなど、多くの魅力を備えている。一方で、キャプテンが1人で運用する場合や悪天候時の使用には注意が必要である。

使用目的やクルーの構成を考慮し、適切な艇を選ぶことで快適なボートライフを楽しむことができる。フライブリッジの有無やセカンドヘルムの必要性についても、自分のスタイルに合った選択を心がけよう。

なお、理屈コネ太郎は釣りにまったく興味がないため、フライブリッジにはほとんど関心がない。現状のボート遊びにおいて、フライブリッジは必要ではなさそうだ。


ボートに関する他の記事へは
独学で楽しむマイボート|初心者に役立つ記事一覧

サイト内の他のトピックの記事へは
当サイト内記事のトピック一覧ページ【最上位のページ】

今回は以上です。

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です