フルバケットシート導入で分かったこと|ドラポジ探求の奥深さ

GRヤリスのシートをフルバケットに交換して最も実感したのは、理想のドライビングポジション(ドラポジ)を探すのは簡単ではないということだ。「だいたいこんな感じかな?」までは比較的すぐにたどり着けるが、その先は“沼”になり得る。

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シート位置を変えて気付いたこと

とりあえず、状況に応じてシートの装着位置を変更しながら楽しむのが最善だ。もし可能なら、シートレールごと別のシートを試してみるのも、新たな発見につながるかもしれない。

GRヤリスにBRIDEのフルバケットシートを導入して、すでに4000km(2021年5月時点)を走破。シート交換の効果は大きかったが、同時にトレードオフも存在する(詳細はココをクリック)。とはいえ、同じ道を繰り返し走る分には克服可能なことばかりだ。

しかし、初めて走る狭い住宅地では、運転が一気に難しくなる。視界が限られるため、ちょっとした拷問にすら感じることもある。

シート位置変更で走行テスト

今朝、いつものワインディングを、写真1のように前後とも取付位置を一番高くして走ってみた。

駐車場 → 市街地 → 高速道路 → ワインディング → 高速道路 → 市街地 → 駐車場
この一連の流れを通して確認した結果、高速道路以外ではシートを一番高くするのが最もバランスが良い(写真1)と感じた。

写真1 前後ともに一番高い位置。

窓より下方の視界は、狭い道を走る際には重要な要素だと改めて実感した。今後もシート装着位置の変更や、場合によってはシート自体を交換して、最適なドラポジを模索していきたい。

フルバケットシートのメリットとデメリット

GRヤリスは、ドラポジを追求する価値があるクルマだ。クルマの挙動やGを感じ、制御するために、フルバケットシートが重要なセンサーの役割を果たす。そして、GRヤリスはそれを最大限に活かせるポテンシャルを持っている。

とはいえ、シートの買い替えには懐事情も絡むため、当面は現在のシートに手を加えてフィット感を向上させる方向で試行錯誤中だ。

実際に、写真2の状態ではドライビングの快感が最も高かった。

写真2 前が高くて後ろが低い

さらなる最適化の試み

シートと身体の位置関係、重力のかかる方向など、さまざまな要素が影響しているのだろうが、この状態は本当に気持ちよかった。ただし、コーナリング時の視界が著しく悪くなるため、使用環境が限定される。

現状を総合的に考えると、前後ともネジを一番高い位置にするのが、あらゆる状況で適応しやすいと判断。さらに、シートと身体の隙間を埋めるために、貼りモノでフィット感を調整する作業を進めている(写真3)。

写真3

背中に当たる部分は、肋骨の上にある筋肉・脂肪・皮膚。これに対して、背骨は少し引っ込んでいる。そこで、背骨を適切にサポートすることで、シートのフィット感を向上させるのではないかと考えた。

シート調整時の注意点

シートの装着位置を変更する際、ネジを最低でも2本は外して締め直すことになる。その際に、シートに体重を預けて作業するとネジ山を壊す原因になるため注意が必要だ。これはGR Garageのメカニックから教えてもらったアドバイスで、知っているか知らないかで大きな差が生まれる重要なポイントだ。

まとめ

BRIDEのフルバケットシートに交換した結果、GRヤリスの運動性能をより深く体感できるようになった。シート交換だけで、クルマとの一体感が劇的に向上するため、コストパフォーマンスは非常に高い。

しかし、トレードオフもある。もともと見切りの悪いGRヤリスが、さらに視界が制限される。また、一度シート交換による劇的な変化を体験してしまうと、さらなる最適化を求めてしまい、シート沼にハマる可能性も高い。

とはいえ、フルバケットシート導入によるドラポジの改善は、少なくとも70%の理想形に近づいていると感じる。残りの30%を詰めるかどうかは、自分のこだわりと懐具合との相談次第。

この領域を突き詰めるとコスパは低下するが、そもそも70%で満足するのも一つの選択肢だ。どこまで求めるかは、自分次第。

追記【朗報!】BRIDEより外した純正シートを家具として活用できるキャスター付脚が発売され!詳細は”ココ”をクリック!BRIDEのwebにリンクします。

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