本ページではマイボートを海上係留して判明した想定外の事柄を紹介する。
気に入った船を購入し、信頼できるマリーナに海上係留して、いつでも思い立った時に出航する。
これは、私がボート購入を夢見始めた20代からの願いだった。
しかし、自然はなかなか人間の思い通りに事を運ばせてくれない。
実際に船を購入し海上係留して分かった事は、風や波が強くて出港できない日がワリと多い事だ。
まず、風や波が大きいと、小型船舶は乗っている事そのものがとにかく重労働なのだ。
波や風によってロールしたりピッチしたりする船の中で体を支えるのが体力的に結構な労働だ。
この労働のため、足首や膝、腰、それから両手の指に大きな負担が懸かり、半日くらい連続で船に乗ったあとはそれらの部位がパンパンになる。
帰港後は丁寧にストレッチや柔軟体操をしないと、すぐにGRヤリスでヒール＆トゥができなくなるくらい、足首はパンパンになって硬くなる(愛機GRヤリスの記事はココをクリック)。
なので、少しでも波風が強めの日はよほど明確な目的意識がなければ、出航する気力は失せて出るのやめっか…ってなる。
さらにガチに波風が強くなると、マリーナ個別の判断なのか、あるいは海上保安庁からのお達しなのか、出港禁止になる。
出航禁止になるほどの波風だと、まともに離接岸もできなくなる。離接岸時に不安定になったりすると、他の人の船に傷をつけてしまいかねない。
そんなこんなで波風が強いと、せっかく愛艇を海上係留していても、出港できない。
とはいえ、キャビン内を立って歩ける船ならば、波風の強い日でも、雨や霧の日でも、色々と船内で楽しく遊ぶ事はできる。
孤独を愉しみつつ、音楽を聴いて気分転換を図るのも良いし、オーディオブックを聞いて色々と勉強するのも良いし、あるいはネットサーフィンで暇つぶしをするのもいい。
船内の掃除をするのも面白い。船は陸上の建物とは異質の閉ざされた空間なので、埃が塩と混ざって結構頑固な汚れになったりする。
レーダーや魚探などの電子機器で遊ぶのも面白い。理屈コネ太郎の愛艇の電子機器は殆どがGARMINだが、取説の内容が乏しく、また恐らく頻回のアップデイトで仕様が変更するせいか、機種番ごとに操作体系が違っていたりする。
つまり、自身の体験を通してしか使い方を学べない事が多い。
だから、航行中ではなくて、海上係留中に色々と操作をして電子機器の使い方に習熟しておくことは結構役に立つ。ま、すぐに忘れるけど。
それから、波風が強くて出港できない晴れた日の愉しみは、DIYでの船内家具作りと、他の陸置きの船のハルを見学する事。
DIYの船内家具作りは結構楽しめる。最初に作ったのは、船艇の形状に合わせたスノコだった。これはいまだに役立っている（詳細はココをクリック）。
陸置きの船のハルの形状を観察して設計者の意図を推察するだけだけど、これはこれでけっこう面白い。
少し話がそれたけど、愛艇を信頼できるマリーナに海上係留しても、出港できる日は思ったより多くないって事が本ページの趣旨だった。
ただ、これは季節や年によっても大きく変わるので、出航頻度について一概には言えないかな。
船を入手した直後の数か月は天候がよかったので、ほぼ毎日出航できたし、伊豆大島まで一週間のうちに２度も日帰りで行けた事もあった（詳細はココとココをクリック）。
最近（2024年5月記載）は、特に2023年12月頃から風の強い日が多くた、出航頻度はかなり減ったなあ。２週間くらい出航できない時もある。
ああ、そうそう、夜間は基本的に船に乗らないって事も、実際に船をもつまで想定できなかったこと。
夜間航行なんて言葉をうっとりとした気分でココロの中で呟いていた自分の無知っぷりが恥ずかしい。
夜間航行そのものは特に禁じられているわけではないが、日没直前の海を経験した人の殆どが直感的に日没後の航行には万全の準備とそれなりの練習が必要だとわかるはず。
それくらい夜の海は怖い。
怖いけれども、機会があれば万全の準備と練習のあとにやってみたいとは思っている。
それから、想定外といえば、船内での家電とトイレ使用についても想定外だった（詳細はココとココをクリック）
今のところ、実際に船を持って判明した想定外の事はこれくらいかな。
ああ、そうそう、セキュリティーのしっかりしていないマリーナや係留施設だと、盗難のリスクもあるのでご用心下さい。
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