レンタルカートの面白さは「覚醒」の先にある

レンタルカートは専用サーキットを走るスポーツで、いわゆるクルマの運転が上手かどうかとは、半分くらいは相関する。しかし、それ以上にレンタルカートはレンタルカートとして独自の面白さがある。

最大の魅力は、皆が同じマシンとコンディションでタイムを競えること。セッティングの差がないからこそ、純粋に自分の技術だけが試される。さらに、サーキットは安全に攻められる環境なので、思い切り走ることができるのも楽しいポイントだ。

理屈コネ太郎が通うサーキットでは、速い人で29秒台、普通に速い人で30秒台がゴロゴロいる。そんな場所で、ようやく35秒を切るヘッポコな私だが、行くたびに少しずつタイムが縮まるのが楽しく、つい課金してしまう。

さて、レンタルカートのタイムアタックは、個別にマシンを整備するカートレースとは異なり、基本的にコース攻略がすべて である。何度も何度も周回し、仮説を立てて検証し、もっともタイムを削れる方法を探す遊びだ。それはたいてい、ライン取りとアクセルワークのみ で決まる。マシンコントロールの妙技はほぼなく(もしかしたら狭い範囲での超デリケートなマシンコントロールはあるかも)、ひたすら最適解を見つけていく作業に近い。

カートにそれなりに慣れた人なら、速く走る攻略法を教われば、それなりのタイムは出せる。私はこれを「タネ明かし」と呼んでいるが、速い人の秘訣を知るだけで、一気にタイムが縮まる。この秘訣をつかんだ人を、最近の言葉でいえば覚醒者とでも呼べばよいのだろうか・

ただし、本当の面白さはその先にある。タネを知って覚醒した者同士が競い合うレース になると、話はまったく別の次元へ突入するのだろう。

残念ながら、私はまだその仲間には入れていない。覚醒には程遠いが、マイペースで仮説と検証のPDCAサイクルを回しながら、地味に頑張っていこうと思う。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です