中高年の人材価値更新 例としてプログラミングと心理学

中高年の人材価値更新
中高年の人材価値更新

Contents

理屈コネ太郎が考える「人材価値更新」とは

『理屈コネ太郎』が考える中高年の人材価値更新に役立つ知識・スキルは、心理学とプログラミングの2つです。
もちろん他にも有用な領域はありますが、まずはこの二つを推奨したいと思います。

特にプログラミングについては、今では(2025年現在)AIにコードを書かせることが可能になっており、学習のハードルはかつてより格段に下がりました。


長寿社会で必要なのは「第二の専門領域」

人間の寿命も健康寿命も、そして労働年齢も延びています。
この長い人生を社会人として生き抜くためには、一つの専門領域だけでは足りません

人材価値を更新するためには、二つ目の専門領域を身につけることが重要です。
二つの専門分野が重なり合うニッチな領域では、自分が第一人者になる可能性すらあります。


三内丸山遺跡から考える「人生の長さと学び」

いきなりですが、青森県にある三内丸山遺跡をご存じでしょうか。
約6000〜4000年前の縄文時代の集落跡で、当時の人類が残した文明のスケールには驚かされます。

その時代、人の寿命はおおよそ30年ほど。
食べ、子を成し、命を繋ぐだけで一生を終える時代に、これほどの文明を築いたことは驚異的です。

現代の私たちは、85歳前後まで生きてしまう
尊厳死も自殺幇助も認められない社会で、意に反して長生きしてしまうのが現実です。


自助・共助の二段構えで生きる時代

思考力や行動力を保つ「健康寿命」はおおよそ75歳まで。
さらに、学びによって進歩・成長できる「進歩寿命」はおよそ60歳までと考えられます。

つまり、

  • 60歳までに知識とスキルを磨き、

  • 75歳までに財力と自助力を活かし、

  • それ以降は互助・共助に生かされる時代。

そして、健康寿命以降の生活の質は、それまでに蓄えた財力によって大きく左右されます。


50代は「老後の生活水準を決定する時期」

筆者自身50代ですが、この年代こそが老後の生活水準を決める分岐点だと感じます。
倹約ばかりして「やりたいこと」を我慢するのは、目的と手段の倒錯です。

やりたいことを実現しつつ資産形成も行うには、所得を増やすしかありません。
しかし既存のスキルだけでは難しい。ここで必要になるのが、人材価値の更新なのです。


レッドオーシャンを抜ける「戦略的スキル更新」

自分の業務の質と速度を上げて市場価値を高める。
あるいは、新たな業務領域に踏み出すことで市場価値を上げる。

進歩可能年齢(おおむね60歳前後)での戦略は極めて重要です。
多くの人が考えつく方法はレッドオーシャン化していますが、誰も思いつかない方法には未成熟なブルーオーシャンがあるかもしれません。

いずれにせよ、「死なせてもらえない社会」で生き抜くには、人材価値を高め続けるしかないのです。


成長意欲を保つ人と失う人の差

現代の70代・80代を見ていると、若い頃に立派でも、50代以降に成長意欲を保てた人とそうでない人の差は歴然です。

50代以降も成長の技法を磨き続けた人は、端正で充実した高齢者になっているように思えます。
(参考:当サイト内 成長のための7つのキーワード


中高年にこそおすすめしたい2つの学び

1. プログラミング ― Excel VBAから始めよう

Windowsパソコンにはほぼ標準でExcel VBAが実装されています。
この機能を使えば、Visual Basicの開発環境を無料で構築可能です。

Visual Basicはオブジェクト指向の理解にも役立ち、Python・Java・PHPなど他言語への橋渡しになります。

💡 VBAでのプログラミングは、マクロとは異なり「戦略レベルのスキル」。
普通の業務職でも、業務効率化を達成すれば人材価値が上がります。

詳しくは当サイト内記事『Excelの凄さを体験せよ|乱数とVBAで広がるマルコフ連鎖とモンテカルロの世界 』をご覧ください。


2. 心理学 ― 特に臨床心理学の力

心理学、特に臨床心理学は、医学と同様にエビデンスに基づく実学です。

学ぶことで、日本社会の根性論的教育の功罪や、
「出る杭を打つ文化」「ハラスメントがなくならない理由」などを深く理解できます。

さらに、認知行動療法を学べば、苦しむ人を支える実践的な力を得られます。
筆者も産業医としてこの技法を用い、実際に人を支援しています。

心理学分野には次のような資格があります:

  • 公認心理師(国家資格)

  • 臨床心理士(実績ある民間資格)

  • 認定心理士(学部レベル)

中高年が社会経験を活かして学ぶには、非常に親和性の高い分野です。
(参考:当サイト内 大学に行って心理学の単位を取って資格を取ろう


結論:中高年の価値を更新するために

中高年の人材価値更新には、プログラミングと心理学の2本柱を強くおすすめします。
これらは、AI時代にも通用する「知と実践のスキル」であり、
60代以降の人生を豊かにする最良の投資です。


当サイト内他の記事への移動は下記より

一皮むけて意外と自分らしいセカンドライフを始めよう|引退元医師の実践ガイド
当サイト内記事のトピック一覧ページ 【最上位のページ】
管理人の自己紹介は理屈コネ太郎の知ったか自慢|35歳で医師となり定年後は趣味と学びに邁進

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です