大腸内視鏡の挿入時、初心者にはガスコン水ではなく真水(ガスコン未混入)を使用することを推奨する。
多くの施設では粘液除去のためにガスコン水を用いるが、施設によってはガスコンの濃度が高く、視野が白濁してしまう。この状態では進行方向が見えづらくなり、初心者にはかえって挿入の妨げになる。
🔹 ガスコン水のデメリット
✅ 濃度が高いと視野が霧状になり、管腔の進行方向が確認しづらい
✅ Poor Preparation(前処置不良)と同じように視界が悪化する
🔹 真水のメリット
✅ 肛門から横行結腸までの管腔の視野確保に有効
✅ 濁りがなく、進行方向が見極めやすい
⚠️ ただし、真水にもデメリットがある!
回盲部近くの右側結腸では、小腸液の泡が粘膜を覆い隠してしまうため、ガスコン水を使わないと洗浄が困難になる。
💡 使い分けのポイント
📌 直腸〜横行結腸付近 → 視野確保のため真水を使用
📌 横行結腸以深〜回盲部 → 泡状の腸液除去のためガスコン水を使用
初心者が内視鏡室で真水の用意を頼む際は、礼儀をわきまえ、まずは薄いガスコン水をお願いするのも一つの方法だ。シリンジの数字が透けて見えるくらいの濃度なら視界を妨げない。
💡 まずは試して、自分に合う方法を見つけてみよう!
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