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小型船舶の購入と維持費用を徹底解説
小型船舶(プレジャーボート)を購入して維持するための費用について解説します。船の購入や維持費は、売買形式、係留方法、メンテナンス内容、為替や物流の状況など多くの要因で変動します。この記事では、購入時の参考情報をできる限り網羅しつつ、実際に必要な費用を正直に述べていきます。なお、費用以外で後悔の原因となりうる事項については、別ページで詳しく解説しているので、**こちらをクリック**してください。
「理屈コネ太郎」のボートライフ開始までの道のり
筆者『理屈コネ太郎』は、かつて1級小型船舶免許と特殊小型船舶免許を取得しましたが、長らくペーパーキャプテン状態でした。しかし、2020年以降のコロナ禍や還暦が近づいたことを契機に、ボートライフを開始することを決意しました。
2021年11月、第1希望の船を購入するため代理店を訪問しましたが、納艇まで2年待ち、さらに10%程度の値上げを覚悟する必要があると言われました。同時に、希望するマリーナも空き待ち状態。コロナ禍による需要増や物流の停滞が原因で、このような状況が続いているとのことです。
そこで船とマリーナの選択肢を広げて再調査した結果、2022年中に納艇可能な新艇と、使用可能なマリーナを見つけることができました。
ここからは、ボートライフを開始するために必要な具体的な費用項目について説明します。
ボートライフで必要な4つの主要費用
ボートを所有・運用するための主な費用は以下の4つです:
- 船艇代金
- 保険料
- 係留費用
- 燃料費用
以下、各項目を詳しく見ていきます。
1. 船艇代金
ボートの価格は、新艇か中古艇か、サイズ、エンジンの仕様、艤装、設備(例:オートパイロット、レーダー、魚探など)によって大きく異なります。価格帯は0円(譲渡やスクラップ船など)から何億円まで幅広いです。
購入時のポイントは「相場感を身につけること」と「情報収集を徹底すること」です。一目惚れしても焦らず、冷静に検討を重ねてください。例えば、2022年3月時点ではコロナ禍の影響で船の供給が減少しており、慎重な判断が求められます。
購入例:
・8メートルの新艇、150馬力の船外機1基、魚探+GPS+レーダー付き → 約2000万円(税込)
設備によって価格は変動しますが、魚探やレーダーは必需品ではありません。あると便利ですが、外観や趣味性を重視する要素も大きいです。
2. 各種保険料
小型船舶保険は、自動車保険に似た構造を持っています。以下に具体例を挙げます:
- 船体保険(自己負担額5万円、評価額2000万円の場合):39.9万円
- 賠償責任保険:3万円
- 搭乗者傷害保険:6万円
- 捜索救助特約:0.8万円
- 緊急救出サービス(BAN):入会金0.9万円+年会費1.62万円
合計すると約60万円程度です。保険料は、団体保険が保険料が安くて良いと思います。
3. 係留費用
マリーナを利用する場合、以下の費用が必要です:
- 初期費用(契約料+保証金+年間使用料+施設使用料):約500万円
- 次年度以降の年間費用:約150万円
マリーナ選びは重要です。自宅からの距離やおもに遊びに行く海域の特性なども考慮し、慎重に検討してください。
4. 燃料費用
船外機を使用する場合、燃料は主にガソリンを使用します。以下は仮定の例です:
- 燃料代:200円/L
- タンク容量:200L → 満タンで4万円
- エンジン燃費:40L/時間 → 5時間航行可能
1回の航行で3万2000円程度の燃料代が必要と想定されます。
まとめ
初年度の費用総額は、燃料代を含めると約2600万円。これは船を1人で所有する場合の一例です。コスト削減には、共同所有や法人名義での購入も検討してください。
納艇待ちの間にやるべきこととして、レンタルボートを借りて操船技術や海域のルールを学ぶことを強くおすすめします。