後ろ姿のカッコいいクルマで峠を走る|Bが浮上した理由

Contents

後ろ姿のカッコいいクルマで峠を走る|Bが浮上した理由

私は、カッコいいクルマで峠を思い切り走りたいと考えている。特に後ろ姿のカッコいいクルマでだ。その候補として浮上したのが旧車Bだ。Bはとにかく後ろ姿がカッコいい。しかし、Bが絶対的な選択肢というわけではない。たまたま気になっているクルマがBであるだけで、カッコいいクルマで気持ちよくワインディングを楽しむことが最優先の目的である。Bは、私が運転免許を取得した頃には市場に出回っており、それなりの台数が生産された小型でスタイリッシュなクルマである。繊細な線で構成された華奢なデザインなのに、リアビューは結構大胆なのだ。そのカッコよさに惹かれる。

初めて実物を見たときは、外装がつぎはぎ板金の個体だったこともあり、あまり良い印象を持たなかった。しかし、このクルマをベースにレースを戦う映像を見たとき、その姿に痺れた。それ以来、いつか理想のマシンに仕上げたいという気持ちが湧いた。

旧車の現実とBの可能性

Bは生産台数が多かったため、現在でもFor Saleの情報に遭遇することがある。そんな情報を見るたび、カッコよくて速いマシンを作りたいという衝動に駆られる。

しかし、旧車に関する苦い思い出も蘇る。特に、Bと同じ地中海にブーツ状に飛び出した国の工業製品は信頼性に難があり、飛び交う情報もガセネタが多い。F社やL社のような高級ブランドでなければ、日本にはディーラーさえ定着しなかった。最近、趣味で始めたHydrofoil Surfingのギアをこの国の会社から購入したが、最初に買った製品がすでに不良品だったという経験を持っている。

それでもBの魅力は捨てがたい。スタイリングとパッケージは抜群であり、30年ほど前に友人の代わりに乗り回していたこともあって、スペアタイヤの位置やハードトップの収納方法、意外に大きな荷室の存在など、Bに関する知識は豊富だ。そして、Bが非常に速いマシンのベース車両になり得ることも歴史が証明している。

旧車Pの苦い経験

私はGRヤリスを2台、ノート4WD、E36 M3を所有しており、すでにクルマは十分持っている。それでもBに惹かれる理由は、「理想のクルマでワインディングを走る」という夢があるからだ。

ただし、オリジナルにはこだわらない。エンジンは高信頼性のものを使い、現代的なサイズのホイールを装着できるようハブ類を変更する。不用なものは取り払い、フェンダーをワイド化し、構造変更を行いながらも公道合法ギリギリの仕様を目指す。そのため、外見以外は日本製のパーツを積極的に取り入れるつもりだ。

しかし、地中海のブーツ型の国のクルマの日本における旧車事情は一筋縄ではいかない。かつて愛車Pを所有していたとき、情報の不確かさと整備の困難さに悩まされた。愛車Pには、企画製造上の経緯に由来する工業製品としての瑕疵があり、どれだけ情報を集めてもどうにもならなかった。最終的に、Pを購入した関西の方にはすべての情報を伝えたが、付き合いのあるメカニックに「どうにかなると思う」と背中を押されてしまい、そのまま購入された。現在、そのクルマは今も動かぬまま駐車場に鎮座しているらしい。

Bに対する期待と現実

もし、私が惚れたのがMGB-GTなら、まだどうにかなったかもしれない。英語で直接情報を集め、国内で作業を引き受ける工場を探せば、レーサーのようなMGB-GTを作ることは可能だっただろう。

しかし、Bはそういうクルマではない。それでもBへの興味が再びフツフツと湧いてきている。私の健康寿命を考えれば、まだ挑戦できる時期だ。やるなら、ボディを見直し、必要なパーツを確保し、車検に対応できる工場を見つける必要がある。

ガワはそのままに、内部のメカや電子機器は実績のあるものを使う。この考えに賛同してくれる工場を探さなければならない。

ま、当面は情報収集に明け暮れることになりそうだ。

元医者のエッセイにご興味あれば下記をクリック

元医師による人生を見つめるエッセイ集

当サイト内の他トピック記事へは下記をクリック

当サイト内記事のトピック一覧ページ 【最上位のページ】

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です