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はじめに|「合理的なスポーツカー選び」は現実に存在する
スポーツカー選びに「合理性」という視点を持ち込むのは無粋かもしれません。
けれど、日本の道路環境や制度、日々の生活とのバランスを考えたとき、驚くほど納得のいく選択肢が実際に存在します。
その代表格がGRヤリスです。
日本で使うことを前提に設計され、日本国内で正規サポートを受けられ、しかもすごく速い。
しかも、あくまで現実的な価格帯で手に入る。
本記事では、GRヤリスという車を軸に、「なぜ日本で国産スポーツカーを選ぶことが合理的なのか」、そして「でも、感性でクルマを選ぶのも悪くない」という、2つの視点を共存させながら語っていきます。
GRヤリスという“合理性の塊”
GRヤリスは、私『理屈コネ太郎』がいくつかのクルマを乗り継いできた中で、圧倒的な納得感を得られた1台です。
乗って楽しく、速く、扱いやすく、それでいて維持の心配も少ない。
特別扱いをしなくても、日常にスッと溶け込む懐の深さがありながら、「運転そのものを楽しむ道具」としての精度も高い。
そして、日本で購入し、日本で整備でき、日本語で情報が得られ、日本の道路で走る──その“地の利”は計り知れません。
国産スポーツカーの「日本での強み」
GRヤリスに限らず、日本製スポーツカーには、国内環境と噛み合う多数の利点があります。
正確な日本語情報が手に入る
部品の流通と在庫が安定している
整備相談が全国どこでも通じる
日本の道幅・段差・法制度に沿った設計
維持費・税制・保険が“予測可能”
これは、輸入車オーナーにはなかなか得がたい恩恵です。
私自身、GRヤリスのちょっとした改善アイデアをGRガレージで相談した際、その場で試乗車を使ってパーツ適合性の検証までしてもらえたことがありました。
「事実に基づいた検討がすぐできる」──これは、日本製スポーツカーならではの体験です。
「すごく速いのに現実的」──だからGRヤリスは合理的
GRヤリスは、乗ってみると本当に速くて驚かされます。
しかも、それが“無理をして出している速さ”ではなく、安定感と安心感を伴った速さであることに意味があります。
日常の範囲で、しっかり走らせ、しっかり曲がって、しっかり止まる。
しかも、そのすべてにおいて不安や不便を感じにくい設計がされている。
クルマ趣味に「妥協なき現実路線」を求める人にとって、GRヤリスは非常に合理的な存在だと思います。
でも──カッコよさやブランドで選ぶのも、また良し
とはいえ、「合理性ですべてを割り切る」ことがクルマ選びの正解とも限りません。
見た目が圧倒的に好みだったから
子どもの頃から憧れていたから
ブランドに対して感情的な愛着があるから
そういう理由で、あえて輸入スポーツカーを選ぶ人の気持ちも、私はとてもよくわかります。
多少不便があっても、それを補って余りある喜びを感じられるなら、選ぶ価値は充分あるのです。
結論|GRヤリスは合理性の象徴、“好き”もまた正義
GRヤリスは、「すごく速くて、現実的で、整備やサポートも整っていて、日本で乗るにはとても合っている」──そんな理詰めで選べるスポーツカーの代表格です。
でもだからといって、「速くて合理的じゃないからダメだ」という話ではありません。
“速さ”や“信頼性”よりも、“かっこよさ”や“ロマン”を重視してもいいのです。
クルマは道具であると同時に、自分自身を投影する存在です。
「合理性」でGRヤリスを選ぶのも正しいし、「気持ち」で別の1台を選ぶのもまた尊い。
この記事が、どちらを選んだとしても、その選択を後押しする材料になれば幸いです。