混んでいる病院の正しい受診方法

混んでいる医療機関を受診する際に注意しなくてはいけない事がたったひとつだけある。暇な医療機関受診の際の注意点は別の機会に説明する。

それは、他の受診者の時間を奪わないようにするために、医療機関従業員に余計な手間は時間を使わせないようにすること。当サイト内『医者はなぜいつもせっかち?不機嫌?』の頁を開く

たったこれだけ。

混んでいる病院はギリギリのマンパワーとリソースで運営されている。1人の患者に5分の余計な時間を割くということは、待合室にいる全ての受診者の5分を浪費させる事になるのだ。

あなたが医療機関に診療や接遇を含めたベストな医療サービスを望むなら、この点はキモに銘じておいて損はない。

因みに、医療機関によるベストな医療サービスとは、決して受診者をちやほやして気持ちを良くする事ではない。

その医療機関の能力で為しえる最高の診療を遂行することだ。(当サイト内『サービスとは人による価値創造のための行動だ』の頁を開く)、それから(当サイト内『高スキルな医者はどんな医者』の頁を開く)

医療機関職員の接遇その他で不快な事がある場合は、患者相談窓口か投書でその不満を論理的に指摘する事を勧める。

業務中の職員に文句を言っ良い事はなにもない。繰り返すが、それは他の患者の時間を奪い、極端な場合は生命の危機すら招来しかねないからである。

他の受診者の時間を奪ってでも、もしかしたら命を危険にさらしてでも、それでも文句や苦情を言わなくては気が済まないような御仁には、『理屈コネ太郎』にはちょっと良いアドバイスは思いつかない。

さて普通の方へのアドバイスを続けたい。

これまで受診したことがある医療機関なら必ず診察券を持参しよう。医療機関は診察券によってすべての受診者を患者番号によって一元的に管理している。

これにより、同姓同名受診者の取り違えなくなるし、検査や治療の伝票起こしなどの事務処理がスピーディーに処理される。

その結果、受診者1人当たりの待ち時間を短縮できるので、受診者本人にも他の受診者にも相互にメリットは大きい。

予約が必要なら予約して、できれば予約した時間の一時間くらい前には受付を済ませておこう。

因みに私が受診するときは予約時間の45分くらい前には受付を済ませる事にしている。

私より前の時間を予約している受診者がキャンセルしたり待合室に不在だったりして、順番が繰り上がる可能性が多忙な医療機関ではありがちだからだ。

もし予約時間を過ぎても診察に呼ばれない場合は、声を荒げて従業員に文句を言ってはいけない。

静かな声で、「予約時間が過ぎているんでけどまだ呼ばれないんです」と受付に告げれば十分だ。

医療機関がわの何等かのミスが原因ならば、その報告だけできちんと対応してもらえるはずだ。

社会性のある職員が居る場合には、丁寧に謝罪もしてもらえるだろう。医療機関側のミスで遅れたなら謝罪があるのは当然だ。

時間を過ぎても呼ばれないのは、殆どの場合、なんらかの緊急事態、例えば救急患者の緊急手術などで医師や看護師のマンパワーが奪われているからだ。(当サイト内『受診者が知ってると役立つリアル豆知識』の頁を開く)

医師や看護師が怠惰で遅れているのではない。だから大声で文句を言っても何も改善しないどころか、あなたがクレイマー認定されてしまうかも知れない。

医療機関は他の受診者とスタッフのメンタルヘルスを守るため、時にクレイマー患者には警察は弁護士を通した対応をする事もある。

応召義務は罰則規定がないので、今後は問題のある人物は受診を断られる事ことにもなるかも知れない。

実際に、『理屈コネ太郎』が過去に勤めた病院では、暴言や横柄な態度の危険人物を特定して受け入れを拒否していた。

ハナシを元に戻そう。

紹介状が必要なら絶対に持参しよう。紹介状などなくても自分の状況は自分で説明できるから大丈夫だなどと考えてはいけない。

前医からの紹介状なく医療機関を変える患者を、色々な理由から医療機関は好まない。紹介状(正しくは診療情報提供書)は、医学的にも社会通念上も、患者・医師間の関係性構築にはとても重要な役割を果たすのだ。

そしてなにより(当然のことだが)、紹介状は医療機関と受診者双方にとって時間を節約させる。

気に入らない事があればその場で声を荒げて文句を言わなければ気が済まない人は、忙しい医療機関を受診しない方がいい。

そういう人は、他の受診者の時間を奪うだけで、自分自身も何のメリットを得られない。

病院というところは、とにかく受診者取り違えを回避するために、氏名と生年月日を受診者に尋ねてくる。

もしも年長の家族を医療機関につれていく場合には、氏名と生年月日が咄嗟に言えるかどうか確認した方がいい。

自分の氏名と生年月日が咄嗟に解答できない受診者は、医師からの他の質問にも明確に解答できない可能性が高い。

家族が必ず付き添った方が良い。ご本人だけでは、おそらくどのような病気でどのような治療になったのかご理解できないと思う。

蛇足だが、難聴の高齢者も必ず家族が付き添った方がいい。医師との会話が成立しない可能性がかなり高い。

今回は以上。

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