現役医師が実践・推奨する食事・運動・健康法

ここでは、40代以上の中高年を対象とした健康的な運動や食事法を紹介する。

まず、中高年にとって運動するうえで最も大切なのは、怪我をしない事。

若い頃と違って怪我からの回復には長い時間を要する中高年には、怪我は禁忌だ。

そして最も基礎的な運動は丁寧スなトレッチである事を理解して欲しい。

丁寧なストレッチなくして、日常動作以上に負荷の高いの如何なる運動も行ってはならない。

日常動作以上に高負荷な運動の前後に丁寧なストレッチを行う事が筋骨格機能を維持する最重要項目。

身体のありとあらゆる関節の可動域を維持するためのストレッチ。関節の可動域が狭くては運動は出来ないから。

次に重要なのは、簡単な道具を用いたコリの解消。肩コリとかはテニスボールなどの道具を使うと驚くほど解消する。

そして、腕立て伏せや、腹筋、スクワット、懸垂などの自重を用いた軽い筋トレを各3回くらい。

毎日歩行を500~1000メートル。

反射神経が衰えないために安全な場所での自転車やキャッチボールも良いと思う。

これらを毎日続けていれば、高齢者になっても身体能力はまずまずの水準を維持できると思う。

強度の高い運動は、若い頃から継続している運動でならば行ってもよいだろうか、途中に中断期間があるのなら初心にもどって基礎と柔軟体操からやり直すのが吉だ。

ジッとしていると身体のアチコチが痛くなるような年齢になったら、少しずつ身体を動かすように意識しよう。

ジッとしている時に身体のアチコチが痛くなるのは、少しは身体を動かしてくれという身体がわのサインかもしれない。

痛いのを理由に身体を動かさなくなったら、筋肉も関節も硬くなり、運動能力を失うことになる。

ただし、身体を動かすことで余計に痛みが増すようなら然るべき医師に相談すること。

それから、マスコミによく登場する身体に良い食事などというものは存在しないので、特定の食べ物を身体に良いと信じて偏った食事をしないようにしたい。

多様な食材を万遍なく摂取するようにしたい。

40歳以上の人は、満腹になるまで食べてはいけない。年齢にもよるが、40代では腹八分、50代では腹七分、60代では腹六分位で良いと思う。

高齢化によって代謝も下がり筋骨格は成長しなくなる。10代や20代に比べて、必要な食事量が40代以降は次第に減ってくるのだ。

また、中高年では、腕や足の筋肉が衰えるように、胃や腸の筋肉も衰える。この衰えた胃や腸で満腹になるまで食事するということは、衰えた手足の筋肉に荷重量のウェイトを用いてトレーニングするほど無茶な行為なのだ。

「食べないとフラフラしちゃう」とか「死んじゃうんじゃないかしら」とか言う人がいるが、こういう方たちの腹部のCTを何かの機会に撮影してみると、たっぷりと皮下脂肪、内臓脂肪がついている。この事実が過食の事実を証明しているので、『理屈コネ太郎』はこの点を丁寧に説明して賛同を得るようにしている。

それから、高齢者に多い誤解だが、排便は毎日なくてはいけないと信じられている。だから、特に便意はなくてもトイレに籠ってウンウンと唸って排便を試みる高齢者が多い。

排便は、高齢者では毎日あるべき現象では全くない。

1日や2日くらい排便がなくても、腹痛や腹満感がなく、日常生活がそれまでと同様に過ごせるなら、あまり心配する必要はない。

便秘が問題になるのは、便秘それ自体が理由ではなく、便秘を起こす原因として大腸癌などが考えられるからである。

大腸癌などの物理的障害で便塊が大腸内を通過できずに発生するような便秘は問題になる。

繰り返して恐縮だが、便秘は便秘それ自体が問題なのではなくて、便秘の原因に大腸癌などの病気が潜んでいる可能性があるから。

だから、便秘は身体に悪い現象だと考えて便秘薬を常用するのは意味のある行動ではない。

運動・食事以外の健康法でダントツで大切なのは、メンタルヘルスの維持だ。攻撃的な人との接触を回避する且つ自分も攻撃的にならない。

自分が攻撃的に振る舞いをすると、他人からの信頼を失うだけだから。

攻撃的な人への自分の対応の仕方を普段から練習しておく。

自分が攻撃的になりそうになったときを想定して気持ちのスイッチの仕方を普段から練習しておく。

今回は以上。

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