職場で叱責がダメな理由

職場で叱責がなぜダメなのかを説明する。長年の産業医の経験に基づく『理屈コネ太郎』の知見ではあるが、それは管見内の私見である事をご理解のうえ読み進めていただきたい。

職場で叱責がダメな理由は、第一に、まず叱責する人の怒りの感情表現が目立ちすぎる事。怒りを表現している人自身では怒りを発散して気持ちよいが、怒りをぶつけられている人は苦痛だし委縮する。

理由の第二は、第一に相当関連するが、叱責が教育方法としての効率が極めて低い事である。過去の自分に尋ねて欲しい。誰かに叱責されて頑張ろうと思った経験も、もしかしたら多少はあるかもしれないが、大抵は叱責された事実に傷ついて嫌な気持ちが残るだけでは。

誰かに叱責されて傷ついた人の殆どは、叱責される事を回避するために、問題点を秘匿するか、問題のある上司のラインから外れようとするだけだろう。

第三に、叱責にともなう”怒り”の感情は、職場という公の場で簡単に表現されてよいものではない。職場はそういう場所ではないのだ。皆がそれなりに”怒り”を腹に収めて、すこしでも生産的な表現方法を模索して同僚に注意を促したりするものである。

叱責する人は、自分は叱責してもよい立場に立っていると誤解しているので、同僚から賛同を得られない。チームワークを混乱させる原因である。

これらの理由から、職場において叱責はアウトなのだ

とはいえ、職場で働く人々は人間同士である。叱責が劇的に有益な指導効果をもたらす事もある。

だが、これは極めて稀なケースであり、叱責する人とされる人との間に一定の人間関係・信頼関係が成立している場合にのみ正しい。

よって、多少の年月、その職場に先に入職した事を理由に叱責をするような上司や部下がいる組織は、成長の蓋然性が極めて低い組織だと言わざるを得ない。

また、長年の職務歴を持つ職員であっても、その職員自身の実務能力が高いといえない場合には、マネジメント層は決してそういうベテラン職員に後輩や部下を叱責する事を許してはならない。

能力の低い上司や先輩に叱責された部下や後輩は、優秀な人ほど組織の未来に不安を感じて転職してしまう。

職場における叱責は、教育効果が低いうえに、優秀な人材の流出につながる。ゆえに、アウトなのである。

今回は以上である。

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