自分の不用品は別の誰かの必需品…かも

日常生活を送る中で、「これはもう使わないかな?」と感じる瞬間は誰にでもある。掃除の途中で手に取った古い服や使わなくなった家電、趣味が変わってしまったコレクション品など、多くのモノを不用品とみなしがちだ。しかし、立ち止まって考えてみると、それらは本当に「不用品」なのだろうか。自分にとっての不用品が実は、別の誰かにとって「お宝」になる可能性はかなりある。

一度は価値が認められたモノ
あなたの所有するモノは、あなたの眼力や価値観にかなったモノである。服であれ、腕時計であれ、カメラであれ、本であれ、手にしたときの満足感や、これからの生活の変化にワクワク期待したのを覚えているのではないだろうか。今、その価値が自分にとってなくなっても、世の中の誰かが、自分とは違う価値をソレに見出しているかもしれない。

誰かにとっての別の価値
「もう使わないから価値がない」と考えるのは、自分の視点に限った判断でしかない。そのモノが他の誰かにとっては、いますぐ欲しいモノかもしれないし、長い間探し求めていたモノである可能性もある。例えば、趣味でレコードを収集している人にとって、自分が手放そうとしている古いレコードがコレクションの欠けた一枚であるかもしれない。また、レトロな家電が好きな人にとっては、押入れの奥に眠るビンテージのトースターが宝物になることもある。

直接的な譲渡のすすめ
近年、不用品を取引するオンラインマーケットが急速に発展している一方で、トラブルも少なくないようだ。取引相手との信頼関係を築くことが難しい場合や、品物の価値が正しく理解されない場合もある。そのため、フリマアプリに頼るよりも、自分のブログやSNSを活用して適切な情報を交換しながら譲渡する方法が望ましいと理屈コネ太郎は考えている。同じ趣味を共有する人々の間であれば、モノへの価値観や期待を共有しやすい。こうした形で手渡しや直接交渉を行うことで、品物の価値がより正しく評価されて気持ち良いディールが出来る事が多い。

一度でも本気で欲しいと感じて購入した品物は…
一度でも本気で欲しいと感じて購入した品物は、まずは大切に保管してみよう。たとえ恋人や配偶者に「全然使ってないんだから売っちゃいなよ」と唆されても、簡単に手放してはいけない。モノの価値は、当事者がしっかり見極めるべきだ。まずは綺麗に清掃し、できるだけコンパクトな形態で保管しよう。収納スペースに余裕があれば、保管コストもかからず、将来価値が見直される可能性を高められる。

保管のすすめ
もしコストがかからない保管方法があるなら、とりあえず取って置こう。世の中のどこかに存在している次の所有者は、時間のある時にゆっくり探せばよい。自宅に空きスペースがあるなら、段ボール箱に詰めてクローゼットや押入れにしまうとよい。その際、何をどこに保管したのかリスト化しておけば、後で探す手間も省ける。ポラロイド写真で目録を作っておくのも悪くない。

不用品ではないモノ
使っていなくても「自分の世界にそれが存在すること」に意味があるモノもある。たとえば、長く乗った車のシフトノブ、父親の形見の腕時計などがそうである。それらは所有することで精神的な充足感を得られるものであり、他人に譲るべきではない。たとえ使わなくても、それが心の支えとなっていることもあるのだ。

結論
自分にとっての「不用品」とは必ずしも「価値がないモノ」のことではない。世界の何処かに、自分とは異なる切り口で価値を見出している人がいるかもしれない。不用品を処分する前に、それを欲しいと思う誰かを探し出す努力を少しだけでもしてみると面白い(ただし、金銭に困っている状況の時にこれをやってはいけない。そういうときは真面目に働くべし)。そこには、新しい発見が待っているかもしれない。

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