理屈無用の速さ!後期型GRヤリス8S-DATの衝撃

2025年初めのワインディングに、後期型GRヤリス8S-DAT(以下、弐号機)で挑んできた。そして、驚くべき事実に気づいてしまった。弐号機は、誰がどう乗っても速い、そういうクルマなのだ。

以下、いつものように理屈コネ太郎の管見内の独断と偏見による私見である旨をご銘記のうえ読み進めていただきたい。

シフトポジションはD。モードはスポーツ。シフトチェンジの煩わしさから解放され、荷重移動やライン取りに集中できる――そんなメリットを別の記事で語ったが、実際にはいい加減な荷重移動と迷いだらけなライン取りでも、驚くほど速くて曲がる。もお絶対に曲がる。

この性能をどう捉えるべきか…。正直、おおいに悩んでいる。

もしかしたら、私のような技量では、このワインディングにおいてはつまらないクルマなのかもしれない。このクルマの課題をみつけ、果敢に挑む技量が、残念ながら私にはない。

次々と迫りくるコーナーに合わせてブレーキングするだけで、コーナリング中には車が人間にはできない絶妙なシフトチェンジを自動でこなしてくれる。そして、コーナーの後半では既に加速態勢に入っている。

ペースが遅いからか、タイヤのグリップが強力だからか、それともサスペンションの優秀さなのか、理由は分からないが、弐号機は絶対にコーナーをクリアする。ステアリングを切れば、その通りに進路変更をしてくれる。

壱号機では必死に挑んだワインディングロードを、弐号機は私の技量などとは無関係に、何事もなかったかのように涼しい顔で駆け抜けていく。その走る機械としての完成度には感嘆するが、理屈コネ太郎の出番がまるでなく、どこか疎外感を覚えたのも事実だ。

人馬一体という感覚はなく、どちらかといえば「馬が勝手に最適解で駆け抜けていき、私はただ馬にしがみついているだけ」――そんな印象を受けた。

弐号機を本当に楽しむにはどうしたらよいか。少し考え直す必要がありそうだ。それは、理屈コネ太郎のスキルをどう高めるのか…という問いでもある。

悩む。

今回は以上ん。

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