日韓間の政治的イシューは別個において、客観的に両国で制作されるエンタテイメントを見ると、もうこれは2歩も3歩も韓国勢が優勢である。
特に連続TVドラマ。この領域で日本が韓国に大きく引き離されている事は間違いない。
冬のソナタの頃は、愛する2人は実は本当の兄妹かもしてないとか、良く似た人物が記憶喪失した当人だったとか、やや陳腐な手法が散見されたが、最近の韓流エンタメは物凄く人間性を巧みに描出する作品がメジロおしだ。
2020年の話題になったのは、梨泰院クラスと、愛の不時着。この2つのドラマは本当に良く出来ている。人が別の人の行動や発言に傷つき、苦しみ、自己の存在すら否定する局面がある。
だがそこから再生するのも、別の人の行動や発言によるものなのだ。人間の紆余曲折を陳腐にならずに、だけど分かり易く表現している。
梨泰院クラスも、愛の不時着も、時間をかけて集中して鑑賞して欲しい。人が人に想いを伝えるのは、なにも言語による直接的表現でない事がわかる。日本のドラマ界でこのレベルの脚本を書ける人は多数いるだろうが、地上波の金分配システムのなかでは、そうした人達はレベルの高い仕事は出来ないと与えられないと思う。
今のところ『理屈コネ太郎』が、いいなあ…って思っている韓流ドラマは以下の3作。
①チュノ(推奴師)。ただひとつの愛に生き死んだ男の壮絶なストーリー。紹介頁は”ココ”をクリック。
②梨泰院クラス。高校卒業を前に自分の信念を押し通した主人公と、主人公をその立場に追い込み、主人公の父親の事故死の捜査にさえ介入した長家の会長。この2人の時に同類者としての、時に敵対者としての対決が素晴らしい。紹介頁は”ココ”をクリック。
③愛の不時着。一見ファンタジーだが、そのファンタジーの世界観で見せる愛し合う2人の会話や行動が素晴らしい。このロマンチックさは日本のTVドラマ界で万円している大袈裟で陳腐な演出と演技では表現できないと思う。紹介のページは”ココ”をクリック。
おいおい韓国映画やK-POPにも言及していく予定。
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