マリーナには、翌早朝の出港に備えて、前日からボートやヨットに泊まり込んでいる人たちがいる。
この日、私『理屈コネ太郎』は、自分のボートにこもり、日没後までパソコン仕事に没頭していた。
少し気分転換したくなって、ふと目をやると、そこにはコシナ製フォクトレンダーノクトン10.5mm F0.95を装着したOMsystem(旧オリンパス)製OM-1があった(写真1)。

せっかくなので、カメラ片手に夜のマリーナを散歩しながら撮影することにした。
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夜のマリーナに佇む外洋フィッシャー
まず目に飛び込んできたのは、45ftほどありそうな外洋フィッシャー。
現在は整備のため陸に上げられているようで、夜空にひときわ高いツナタワーが威風堂々とそびえ立っている(写真2)。

いや、本当にカッコいい。
船というものは、漁船も含め、じっくり観察するとデザインと機能が見事に融合していて、眺めているだけで心が躍る。
特に、米国生まれの外洋フィッシャーは、そのシルエット、ハルシェイプ、細部の造作、仕上げの美しさが群を抜いている。
こんなシーンでは、コシナ製フォクトレンダーノクトン10.5mm F0.95が実に頼りになる。
陸置きエリアに並ぶ名艇たち
周囲には、このフィッシャーに負けないほど情熱を注がれてきた名艇たちが、次の出番を静かに待っている(写真3)。

クラシックなバートラムやブラックフィン、最先端のセンターコンソールなど、実に多彩な船が陸置きされている。
ちなみに、陸置きは海水による腐食を避けられるので、船体には優しい保管方法である。
『理屈コネ太郎』は海上係留派
もっとも、私自身は海上係留を選んでいる(写真4&5)。
その理由はシンプルで、いつでも思い立った時にすぐ出航できるからだ。


陸置きだと、事前にマリーナに連絡して、クレーンで船を降ろしてもらわなければならない。
これでは「ちょっと気分転換に」とはならない。
もうひとつの理由は、「マリーナステイ」ができるからである。
マリーナステイへの憧れ
海上係留なら、自分の船を“隠れ家”として使えるし、船に泊まる人もいる。
これを「マリーナステイ」と呼ぶ。
海外ドラマや映画には、ボートやヨットで暮らす登場人物がよく出てくるが、あのライフスタイルに憧れる人も少なくない。
日本では住民票の関係で、船を「本宅」にはできないが、別荘代わりやキャンプ気分でマリーナステイを楽しむ人は多い。
夜のマリーナは静かな賑わい
表面的には静かな夜のマリーナだが、実は船内には意外と人がいる。
それぞれが思い思いの時間を過ごしているのだろう。
さて、少し冷えてきたので、暖房の効いた船内に戻り、もうひと仕事したら今日は帰宅することにする。
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