『1人で山に入り、1人で海に出る』。このフレーズは、私の遊び方を端的に表したものです。少し格好をつけた表現かもしれませんが、実際には“ボッチオジサン”が友人も誘わず、ただ1人で生産性のない遊びに没頭するという話です。それでも、この遊びが私にとってかけがえのない時間になっているのです。
1人で山に入る
早朝、暁暗の中、高速道路を一路西へ。目指すのはいつものワインディングロードです。
そこで待っているのは、次々に迫りくるコーナーを克服し続ける快感。
GRヤリスのハンドルを握り、グルーブ感の中で踊るようなドライビングに没頭します。
道中では、鹿や猿が姿を見せることもありますが、基本的にはすれ違う車のドライバーが唯一の“人”との接点。
季節の移ろいを感じたり、路面の砂利や落ち葉でヒヤリとする瞬間がスパイスのように訪れます。
車窓を閉めていてもわかる、澄んだ山間の空気。これを吸いながら山道を駆ける喜びは何事にも代えがたいものです。
ワインディングでは、谷底に落ちるかもしれない、岩壁に突き刺さるかもしれない——そんな緊張感もあります。
でも絶対に無事に家に帰るつもりで挑みます。その覚悟が、この体験を特別なものにしてくれるのです。
太陽が南天を過ぎたら、1人で海に出る
太陽が少し西に傾く頃、今度は海へ向かいます。車と異なる、小型船での遊びもすっかり板についてきました。
船特有の準備や作業、段取りも慣れてきて、効率よく動けるようになりました。(詳しくはこちら)
オートパイロットに針路保持を任せ、キャビン越しに周囲を確認しながら進むクルージング。
海では、五感で感じるすべてが陸上とは違っています。時間の流れ方さえも異なる気がします。船上で飲むコーヒーの味すら、特別に感じられるのです。
半径数百メートル以内に他の人がいない環境で、ボートは自動で直進を続ける。
その中で、心が次第に整っていくのを感じます。“自分を取り戻す”とは、こういう感覚なのでしょうか。それとも禅のような効果なのでしょうか?
山と海、この両方に1人で向かうことが、心身をリセットし、調子を整えてくれます。友達がいないのも悪いことではないのかもしれません。
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