CT読影のスキル向上には、画像を見ながら読影結果を確認する習慣が不可欠である。
独学で効率的に短期間で初心者レベルを卒業するために、以下の方法を実践しよう。
Contents
① 読影結果と画像を徹底的に突合する
まず、自分が主治医を務める患者のCT画像だけでなく、診療科全体で撮影されたCT画像と読影結果を可能な限りすべて照らし合わせる。
この作業を続けることで、各疾患のCT画像における特徴的な所見が自然と見えてくるようになる。
理想は、上級医よりも先に確認を終えること。
しかし、それが難しい場合は、空いた時間を活用し、とにかく多くの画像を確認することが重要である。
② 教科書にはない実臨床の読影力を磨く
CT画像を繰り返し見ていると、典型的な所見だけでなく、疾患が進行する過程や軽微な異常にも目が向くようになる。
これは実際の臨床経験でしか培えないスキルであり、放射線科医であっても一律に身につくわけではない。
③ 目標は「専門領域なら放射線科医以上」
放射線科医は全身の読影を行うが、自分は専門領域のCTに特化できる。
そのため、専門領域に関しては放射線科医以上の読影スキルを目指すことは決して無謀ではない。
専門領域における読影力を高めることで、診断精度が向上し、より迅速かつ適切な治療に繋げることができる。
ぜひ、このレベルを目標にし、一日も早くCT読影初心者を卒業してほしい。
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