このシリーズは、血液ガス、水・電解質、心電図と3部で構成されていて、集中治療や高齢者の診察にもう一歩踏み込みたい探究者に確かな足がかりを与えてくれる。
術後の患者や高齢者は恒常性の安全マージンが薄くいので、電解質や循環、呼吸を丁寧にウオッチする必要がある。
しばらく病棟業務から離れていた人、病棟業務に自信を持ちたい人に丁度良いシリーズだと思う。
ただ分り易さを求めたためか、発話がややスローな印象で少し時間がもったいない感じ。倍速機能のあるDVDプレイヤーがあれば、時間の節約もそれなりに可能である。
本シリーズの心電図編に限っては、山下武志著『心筋細胞の電気生理学』(当サイト内当該頁を開く)が書物としては同じくらいわかりやすいと思う。