無造作に伸ばした手がシフトノブに触れた瞬間、そのギアポジションが直感的に分かれば、シフトチェンジがスムーズになり、ワインディング走行はもっと楽しくなるのでは?
今回は、その可能性や有効性について模索してみたい。
『クイックシフターの意外な利点!紅いノブでギアポジションが見える?』では、GRヤリスに導入したクイックシフターの長いレバーのおかげで、視野の隅にシフトノブが入り込み、その位置からギアポジションを判断できることを書いた。これは、長いシフトレバーによる「ギアポジションインディケーター効果」だ。
今回はさらに一歩進めて、視覚ではなく「手の感覚」でギアポジションを瞬時に把握することの利点について考えてみる。
視覚ではなく触覚でギアを認識
シフトポジションを目で確認するのではなく、ノブを握った位置で身体が自然にギアを判断できれば、どんな状況でも即座に対応できる。目線がどこを向いていても実践可能で、なんとなく無駄が少ない気がする。

ここで話は少し脱線するが、写真1はOM-1にフォクトレンダー Super Nokton 29mm F0.8を装着し、絞り開放で撮影した紅いシフトノブ。
とても浅い被写界深度とマニュアルフォーカスなので、ピントが甘いかもしれないが、その点はご容赦いただきたい。
本題に戻ろう
これまでの記事で述べたように、長いシフトレバーのおかげで、ドライバーの視野の左下に紅いノブがちらりと見える。これによりギアポジションを把握できるが、右コーナー進入時など、目線が前方を向いているときは視界から消えてしまうこともある。
では、手の感覚でノブを握った瞬間にギアポジションが判別できたらどうだろう?
ブラインドでギアポジションを把握するスキル
ノブを握った瞬間にギアポジションが分かれば、アップでもダウンでも、次の操作が頭の中で瞬時に組み立てられる。それは非常に役立つスキルだ。
シフトノブは視界になくても、ギアポジションは手のひら一つ分の範囲内にある。つまり、目で探す必要はほぼない。
さらに、握ったノブの位置とギアポジションの関係が身体に染みつけば、後付けのシフトインジケーターや視覚的なギアポジション認識は不要になる。
40年の運転経験で気づいたこと
これまで理屈コネ太郎は、あまり考えずに夢中でワインディングを走ってきた。だが、運転歴40年にしてやっと「触れるだけでギアポジションを判断する」という発想に至った。
「そんなの当たり前でしょ?」と思う方もいるかもしれない。
だが、今までは何も考えずに走っていたので、こうした気づきが遅れたのはお恥ずかしい限り。
今後の課題
これからは、シフトノブの位置でポジションを把握し、アップ・ダウンの操作を無意識にできるように練習しよう。
シフトアップかダウンかは事前に判断している。
だからこそ、ノブに手を伸ばした瞬間に現在のギアを把握し、そこからの動作を条件反射で行えるようになれば最高だ。
この動作を「電光石火」でできるようになることを目標に、練習を続けていこう。
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