自分のクルマを２台ともどこか映える場所につれていって、写真を撮る事が出来ない事が目下最大の苦悩である。借りている駐車場も離れた場所になってしまったし、２台を並べて鑑賞する事ができない。
新車で、前期型と後期型DATの両方を所有するなどという幸運は、理屈コネ太郎ごとき凡人には２度と訪れないだろう。トヨタクオリティーの信頼性とクラス最速の運動性能を、ＭＴとＡＴで堪能できるのである。時代や場所の巡り合わせが違っていたら、到底できない事である。
そこで、次次次次善の策として、近所でたまたま見知らぬ同士が理屈コネ太郎の弐号機の横に壱号機と同じ色の前期型を泊めてくれた写真をみて慰めている。
こうやって、世界最高水準の工業品をめでると、理屈コネ太郎の胸中にはいつも似たような思いが湧いてくる。
以下、押しつけがましい文章た縷々続くので、そういうのが面倒な人はここで他のページに移動して下さい。
大東亜戦争以降、日本は戦火にみまわれず、失われた30年といいながら世界4位のGDPがあり、税金と社会保障費で給料の半分は吸い上げられてしまうが、取り敢えず、現時点までは、平和で安全で安心できる国ではあった。
でも、この先はちょっとわからない。還暦になり、社会の色々な仕組みや、それなりの地位の人達の怠惰や欺瞞や偽善やポジショントークに気づけるようになると、なんとも暗澹たる気持ちになる。
なんといってもいまだに国は再生エネルギー推しで、BEV推しなのだから。その推しの原資に私たちの税金を投入するという、どこのコンサルに囁かれたらそんな非科学的で非合理的な政策決定ができるのか…という国になってしまった。
政策の頓珍漢ぶりもだが、税率の高さにも行政の傲慢さが垣間見える。すなわち私たちが国民が自分の判断で自分たちでお金を使うより、税金として徴収して国が使ったほうが有効なお金の使い方ができる…と考えているのだろう。国民をバカにしているなあ…と思う。
日本の誇るトヨタよりも、性能も商品クオリティーも劣後する外国のBEVを推して補助金（税金が原資）を出すという、まさに金をドブにすてるような事をやっている。
おそらく、2023年頃までには、バッテリーに関する凄いブレークスルーが起きて、それが実用化されればBEVも内燃機関車と変わらない使い勝手で、かつ高性能な製品ができる…と、どこかのコンサルが菅政権の政府高官に囁いたのだと思う。
しかし、そうしたブレークスルーの影や形はおろか、気配さえない。実験室レベルでは技術シーズは数多あるのだろうが、商業ベースに乗るような技術は、現時点で、あくまで現時点で推察される数年以内の技術では、内燃機関車が使い勝手や性能においてBEVに劣後する事はないだろう。
あ、因みに、電動車、モーター駆動は全く否定しない。あの滑らかな乗り味、低～中速での走りの良さは素晴らしいものがある。内燃機関車にはちょっと出せない味がある。問題は、モーターを駆動する電力をどう車内に蓄えるのか、あるいは発生させるのかの技術が、すくなくとも蓄える事に関してはまだまだ未熟なのだ。
理屈コネ太郎は、ＧＲヤリス以前には全くトヨタ車に興味はなかった。よく出来たクルマを作る会社との認識はあったが、理屈コネ太郎のドライビング欲求に応えるクルマはなかった。
15年前のトヨタならなかった、15年後のトヨタからはもはや消え去ってしまっているかもしれない。15年前の理屈コネ太郎にはＧＲヤリスを買う資金も、運転を愉しむ時間もなかった。15年後には理屈コネ太郎の運転スキルは劣化しているだろうし、もしかしたら他界しているかもしれない。
だから、「今」なのだ。
この奇跡のような「今」の巡り合わせ、状況を、最大限に愉しもうと思う。
今回は以上です。
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