GRヤリス、暴雨荒天時に走行して分かった事々とか

荒天時にGRヤリスの運転席から見た外の景色

今回は、GRヤリスのどうでもいい欠点を本頁の最後にチョロっと書くが、キホンはポジな内容。

ある荒天の日に『理屈コネ太郎』がGRヤリスで経験した素晴らしい感覚をお話したい。

以下に記述する事は、『理屈コネ太郎』の個人的見解である旨をご了解いただきたい。荒天時のクルマの運転は自己責任で判断して欲しい。

『理屈コネ太郎』は片道130キロの通勤を、多い時で週に4往復をプジョー208(旧型)で走っている。年間約50000キロ近い。

ある日の通勤前の朝、窓の外をみたら強風豪雨。いつもはプジョー208で通っている職場へ、今回はGRヤリスで行くことにした。GRヤリスで豪雨の中を走ってみたくなったから。

タイヤは購入時のまま、ミシュランPilot Sport 4S 224/40 ZR18.

これまで数千回は往復したであろうその道で、4WDの威力がどれ程のものかを肌で感じてみたくなった。普通に出来の良いプジョー208とGRヤリスがどれだけ違うかを確認したかったのだ。

で、この日にGRヤリスで通勤した結論を先にいうと、GRヤリスは桁違いに高い安定性で、段違いに速い。

プジョー208(旧型)もよく走るクルマであるが、ちょっと比較する相手が悪かった。

プジョー208(旧型)の名誉のためにお伝えすると、『理屈コネ太郎』は208でもっと酷い条件、台風や暴風雨の中で通勤した事が何度もあるがグリップロスやトラクションが抜けたりとか、そういう 不都合を経験した事はない。駆動輪である2本の前輪が良い仕事をしてくれる、本当に良くできた素晴らしい乗用車である。

さて本題に戻ると、家の近所の首都高速入り口から高速に入り、外環とのICを過ぎた頃から道も空いてきて、丁度よい具合に雨が更に強くなった。

注意深くペースを上げると、時々路面のあちらこちらに現れる水たまりなどものともせず、GRヤリスは抜群の安定感で疾走する。これが4つのタイヤで地面を蹴るという事か、と実感。

車線変更もビシッビシッっと決まるし。

勿論、先日導入したフルバケットシートの効果もある。

フルバケはクルマの挙動をかなりダイレクトにドライバーの体幹にフィードバックしてくれるからドライバーとクルマが合体している感じだ。そお、合体なのだ。私がクルマ、クルマが私…だ。

ヒャッホオ~だ。

前後にトルセンデフを備えたRZHPは、以下のような理屈ゆえに速いクルマなのだ。

まず、全ての車輪の接地面のμが極端に低くて現実的にゼロであれば、いかなる駆動方式も無力である。

4輪とも地面を全くグリップしないからトラクションもかからない。

だから重力により受動的にクルマはより下方に滑り落ちるだけ。

しかし、もし1つでも接地面のμが高くて路面をグリップしてトラクションを掛けられる車輪があれば、他の3輪の接地面のμがゼロ付近であっても、クルマは重力に逆らって能動的に動く事ができる。

勿論、ドライバーの思い通りとはいかないけれど。

そして1輪だけでもトラクションを掛けてクルマが能動的に動けるなら、トラクションを掛けられる車輪の数が多い方が能動的な運動をより安定的に制御できることになる。

ところで、4つの車輪の接地面のμは同一だろうか。公道では水たまりや砂埃やマンホールなどで、4ヶ所のμは同一ではないと考えるのが実際的だろう。

クルマが走行すれば4つのμが刻々と絶えず変化する。それが普通の道。

ただここではハナシを簡単にするために、μには0と1の2通りしかない道路を考えてみる。

この道路には、μが0の場所と1の場所がランダムに散らばって存在しているとしよう。

この道路を走るとき、μが1である接地面に車輪が駆動力を伝達する確率は、4駆が2駆の2倍になるのは自明だろう。

だって、4駆では最大4つの車輪にトラクションがかかるが、2駆では最大でもトラクションがかかる車輪は2つまでなのだから。

そうなると、4駆のGRヤリスは2駆のプジョー208に対して2倍の確率でトラクションを掛けられることになる。

宝くじを2枚買うのと4枚買うのでは、後者の方が当選する確率が2倍なのと同じ。

だが残念なことに、4つの車輪はいつも回転数やトルクが同じってわけではない。タイヤ外周長や回転移動距離等の差が回転数やトルクの違いを生むのだが、GRヤリスRZHPはこの回転数やトルクの違いを善きに計らってくれる優れたメカニズムがついている。

2駆の倍の確率で接地面にトラクションが掛ける事が出来て、各タイヤの回転数やトルクの違いを宜しく処理してくれる、そういう賢い4駆機構の上に大出力エンジンを載せて登場したGRヤリスが速いクルマだということは頭では分かっていた。

でも、実際の体感はどうなのか?そこを荒天のなかで感じてみたかった。

荒天であれば、4つの車輪が接する4か所の接地面のμは同一ではない蓋然性が高いから、2駆と4駆の差が顕著になる条件と考えたのだ。

勿論、『理屈コネ太郎』はアホ人間なので、プラセボ効果の影響を受けるし、誤情報による考え違いもするだろう。

例えばもし、「これオープンデフのFFだよ」って偉い人に言われて実際はGRヤリスRZHPを渡されて運転したら、これが実は4WDのクルマだと自分の運転感覚だけで見抜く自信は全くない。

「FFも良いっすね、オープンデフでも全然オッケーすね」と私なら言うだろう。アホだから。

そんな『理屈コネ太郎』は、自分で実際に体感している事の全てが正しいと言い切る自信は皆目ない。

そもそも『理屈コネ太郎』は歌が音痴だし、味音痴だし、人情の機微に鈍感で運動音痴の男なのだ。

なので、以下、私が述べる事は、そういうアテにならない『理屈コネ太郎』の個人的見解なのだということを念頭に置いて読んで欲しい。

さて果たしてGRヤリスRZHPは、強風豪雨の道でも安心して速く楽しく運転できるとっても優れたクルマであった。

以前にも申し上げたが、GRヤリスは『理屈コネ太郎』が純粋に運転を愉しむためだけに購入したクルマである。

何処に行くでもなく、誰と行くでもなく、何を運ぶでもない、自分の想いのまま、思いつくままに気持ち良く痛快に運転できる、そして常識的な価格のコンパクトサイズのクルマを私は探してきた。

晴天の日も、暴風雨の日も、多少の積雪がある日もドライビングを愉しめるクルマ。

あまり悪目立ちせず、車好き以外からの好奇の視線を集めないクルマ。

そして小さな駐車場に保管できるクルマ。

その条件にまさにGRヤリスはドンピシャリなのだ。

走るという性能、運転する楽しみ、信頼性、堅牢性、不具合発生時のパーツの供給、日本国内でのサービスネットワーク。そして最近のGRgarageによる積極的なカスタムへの取り組み。

もしかしたら、GRヤリスRZHPは『理屈コネ太郎』人生最後のガソリンエンジン駆動4WD 6速マニュアルのコンパクトカーかも知れない。

最近のガソリンスポーツカーについては、多くの人が同様の思いを抱いていると思う。そお、「最後のチャンスかもなあ」って。

そう思うと尚更愛情が止まらない。

大満足であるとしか、現時点では形容の言葉が見つからない。

と、ここまでがポジの部分。ここからどうでもいいネガな部分を記述する。

雨天時にドアを開けると、ルーフから伝わった雨水が盛大に室内に入ってくる。

『理屈コネ太郎』は1人でしか乗らないし、すべてのネガを納得しているから問題ないけど、恋人や家族を乗せたり降ろしたりするときには要注意かも。

今回は、以上ん。

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