「GRヤリスは低速がない」とよく言われる。
理屈コネ太郎も、その意見に概ね賛成だ。ただし、この「低速がない」という表現には、単なる数値上の低回転トルク不足以上の要因があるのではないかと考えている。
GRヤリスのカタログに記載されたトルク曲線を見ると、確かに低回転域のトルクは細い。しかし、それ以上に実際に運転して感じるのは、「本調子じゃない」感である。
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低速域でのGRヤリスの「違和感」
低速域でGRヤリスを運転していると、なんとも言えない「コレじゃない」感がある。
しかし、速度を上げるとクルマは明らかに元気になり始め、誰にでもわかるくらいの劇的な変化を見せる。
一度でもこのハッピー領域を体験すると…
もう都会のストップ&ゴーが頻発するような渋滞の中では、GRヤリスを運転する気がなくなってしまう。
まるで、低速域ではクルマがあくびしているような、ちょっとイヤイヤしているような感覚になるのだ。
なぜ「GRヤリスは低速トルクがない」と感じるのか?
巷間よく言われる「GRヤリスは低速トルクが細い」という指摘。
これは単にトルク数値の問題ではなく、高速域での「ハッピーGRヤリス」との対比による体感的なギャップが大きいために、低速域でのトルク不足がより際立って感じられるのではないか?
つまり、
GRヤリスのハッピー領域があまりに素晴らしいので、低回転時のトルク不足が余計に悪目立ちするのでは…と考えている。
GRヤリスはファミリーカーには向かない?
このような低速域での特性を考えると、GRヤリスを日常使いのファミリーカーとするのはギリギリかもしれない。
もちろん、運転の楽しさを最優先するなら問題はないが、低速時の快適性を求めるなら不向きである。
GR-DATはこの弱点を克服できるのか?
GRヤリスのマイナーチェンジ後に登場する8速AT「GR-DAT」。
この新型ATが低速域でのトルク不足感をどう処理してくるのかが、非常に楽しみだ。
- 8速化によるギア比最適化で低速トルク不足を補えるのか?
- 電子制御の進化で「低速のイヤイヤ感」を軽減できるのか?
今後の試乗レビューやオーナーの意見にも注目したいところである。
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