トヨタよりGRカローラが発表された。GRヤリス1st editionに乗る『理屈コネ太郎』がGRカローラについて感じた事を書いてみたい。
価格は多分まだ未公表だが、諸元はすでに公表されているので、ご興味ある方は”GRカローラのweb”をクリックして公式HPをご覧になると宜しいとおもう。
『理屈コネ太郎』の印象は、「メチャメチャかっこ良いやんけ!」である。
素のカローラスポーツについては以前からカッコいいと思っていた。
特にリアフェンダー後端の処理、ハッチバックドアの造形とリアバンパーとの段差はイイナアと思っていた。
『理屈コネ太郎』にはGRヤリスの後ろ姿も、ヤリスの後ろ姿も、どうにもこうにも腑に落ちない。(詳細は”GRヤリスの後ろ姿を改善したよ”参照)
GRヤリスの後ろ姿だけでもカローラスポーツみたいだったらよかったのに…と思っていたくらいだ。
だって、GRヤリスの後ろ半分のプラットフォームってカローラじゃなかったっけ?
だから、GRカローラのカッコ良さは素朴に羨ましい。
さて、カローラスポーツにGRヤリスの動力系を積んだら素晴らしいクルマになるだろうというのは、誰もが簡単に思いつくアイデアである。
しかし、トヨタはその想像を超えるクルマを出してきた。
詳細はトヨタHPをご覧になって戴くとして、GRカローラのエンジンは304馬力&370N・mを発生する。エンジンそのものはGRヤリスのソレと同じなのだが、馬力向上を吸排気系だけの効率化で実現したという。
この効率効果追及の結果として、3本出しのマフラーとなった。
この3本出しのマフラーがなんとも独特な雰囲気をこのクルマの後ろ姿に与えている。
FK8へのオマージュか? たぶん違うだろうけど。
そして前後のワイドフェンダーによるマッチョな外見。前後のワイドフェンダーからボディ前後端への処理がなんとも素晴らしい。
加えて、エンジンフードとフロントタイヤハウス後部にエアアウトレットもついていて、外観上のアクセントになっている。
当然ルーフはGRヤリスと同様にカーボン製。
そしてなんと、このGRカローラはピロ足なのだそうだ!のけ反るような話しではないか?
GRカローラはGRヤリスの単なる4ドア版ではなく、それ以上のクルマに仕上がっているところが、たとえようもなく素晴らしいし、嬉しい。
『理屈コネ太郎』は嬉しい!この年齢(1960年代生まれ)になって、まだこんなに興奮出来るクルマが出現してくれるなんて。
それも、日本一お堅くてお利口さんと言われたトヨタから、こんな面白い商品が発売されるなんて!
いや、それはトヨタに失礼だ。よく考えたらトヨタはこれまでにも面白いクルマは時々作ってくれてはいた。くれてはいたけれども、あまりエッジが立っていなかったというべきか。
エッジ―で面白いモノは、その面白さを理解しない者の眼には馬鹿っぽく映るものである。
GRヤリス以上に、GRカローラはもしかしたら馬鹿っぽく見えるかも知れない。
でも、GRヤリスを運転して毎回夢見心地を味わっている『理屈コネ太郎』には、GRカローラを運転する事が夢見心地だと分かってしまうのだ。
使い勝手に関してGRヤリスは、家族持ちの日常使いには使いやすいとは決して言えないクルマだが、GRカローラは家族の我慢を格段に減らしてくれそうである。
GRヤリスの後席は狭く使い辛い(詳細は”GRヤリス納車後に気になった事々とか”を参照のこと)が、GRカローラならそんな事はなさそうだ。
それから気になったのが、ドアミラー。
GRヤリスのドアミラーはヤリスと同様に三角窓がないタイプ。本来なら三角窓があるところからドアミラーが生えている。そのため、Aピラーからミラー先端までが視界の邪魔をするのだ。(詳細は”GRヤリスのドアミラー“を参照)
一方、GRカローラのドアミラー付近の構造は三角窓があって、ドアパネルからミラーが生えたいるたいぷ。このタイプは進行先のコーナーが見やすいので、とってもありがたい。
この侵入先のコーナーの見やすさは、バケットシートを導入したら安心感において天地の差をドライバーに与えてくれると思う。
「GRヤリス? 良いけど、使い勝手がちょっとねえええええ」との言い訳はもはや通用しない。
GRカローラはその意味でも、恐ろしいクルマである。
GRヤリスのネガをつぶしただけではなく、皆が想像する以上のクルマを出してくれるトヨタのサービス精神に脱帽である。(”サービスの本来の意味”あるいは”価値を創造する行為”を参照)
トヨタがーとかカローラが-という思う前に、素朴に、GRカローラ以上の量産車が存在するだろうか?と自問して欲しい。存在しないんじゃないかな?
そもそも最高に気が合いそうなクルマの出自を気にする必要などあるだろうか?ないでしょ?
こりゃ、絶対に「買い」なクルマなのである。
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