2025年1月の東京オートサロンで、TOYOTA GAZOO Racingが「GRヤリス M コンセプト」を発表しました。
このモデルは、リアミッドシップに2Lターボエンジンを搭載し、4WD駆動という構成を持つ、まさに新世代のモンスターカー。見た目はもちろん、そのスペックには胸が躍ります。かつてのグループBラリーカーの、いえグループSカーのCorse(競技に参加する車両)を彷彿とさせ、モンスター感がムンムンと写真からでも伝わってきます。トヨタが挑む次の課題を鮮烈に印象付けました。
因に、グループB車両の殆どは、CorseとStradale(ホモロゲ取得のために市販された車両)は全くの別物だったのは特にあるメーカーでは有名なハナシで、そのメーカーはグループBのホモロゲーション取得のために、形だけ似せた絵にかいた餅のようなStradaleを200台超を市場に送りだしたと言われています。
噂によれば、某メーカーはStradaleの完成車の台数を誤魔化すために、検査官が食事している間に午前中にカウントした100台あまりを、別の駐車場に移動させ、食事の終わった検査官に別の車両としてカウントさせて、実質100台超の生産台数を200+数十台と見せかけて登録させた…というまことしやかなハナシが語り継がれています。
なんとも、牧歌的でアナログなハナシですね。現在のコンプラ基準からすれば、完全に詐欺的な犯罪行為ですが、時代が違うので、面白い時代だったねえ…という解釈で宜しいと思います。
メーカーはトヨタだし、時は現代なので、もし市販化されれば、市販車版もそれなりの高性能を持たせると思います。
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Contents
「夢のクルマ」の系譜
GRヤリスが登場して以来、私は何度も「これぞ夢のクルマだ」と思いました。5年前、1st Editionを生涯最後のガソリン車かも…と直感して予約したときの興奮は今も忘れません(理屈コネ太郎の直感は往々にして間違えます)。そして、後期型GRヤリスにAT仕様があると知ったときも、「これぞ夢のクルマだ」思い、増車して8S-DATの出来栄えに衝撃を受けたのもつい最近のことです。
1stEditionが納車されたときも、後期ATが納車されたときも、想像を上回る出来栄えに驚嘆しました。それだけに、この「GRヤリス M コンセプト」のニュースには、再び心を激しく揺さぶられています。
ところでこのGRヤリスMコンセプト、市販されるとしたら、たぶんATが合理的だと思うのですが、今のトヨタなら、MTも出してくるかもしれません。
新たな挑戦への期待
リアミッドシップ、2Lターボ、4WD。この仕様を聞けば、自然と「このクルマで体感できる気持ち良さ」を考えてしまいます。TOYOTA GAZOO Racingの発表によると、スーパー耐久への参戦が計画されているとのこと。その戦いぶりを見て、気持ち良さを想像しようと思います。もし市販されるなら、その価格やスペックは未知数ながら、手に入れたいという欲望が否応なしに膨らみます。
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ただし、手に入れたとして、このクルマをどこで堪能するのか。それを想像するのは容易ではありません。しかし、ふと我に返って思うのです。「場所」よりも「ウデ」であると。
ウデさえあればこのクルマを堪能できる場所は増えていくはずです。
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夢を抱く喜び
今のところ、この「GRヤリス M コンセプト」は未来の可能性に過ぎません。しかし、それでも良いのです。夢は現実になる前に、想像する時間が最も美しい。その過程を楽しむことができるのも、クルマ好きの特権だと感じます。
準備を整え、腕を磨き、それでも手が届かなければ、それもまた一興。手に届きそうなときにこそ真剣に悩めばいい話です。今は、まだ朧げな夢として、この「GRヤリス M コンセプト」を胸の内で温め続けていこうと思います。
まとめ
『GRヤリス M コンセプト』は、ただのクルマ以上の意味を持つ存在です。そのスペックが示すのは、技術革新の成果であり、未来への挑戦でもあります。市販化の行方は未知数ですが、夢を見る時間を与えてくれるこの一台に、心から感謝したいと思います。
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