GTSとMFLで攻略!ハイドロフォイルサーフィンの揚力獲得と揚力維持

本記事ではハイドロフォイルサーフィン(以下、フォイル)という言葉で、海面を水中翼(ハイドロフォイル)付きのボードで滑走する全ての遊びを指すことにする。

フォイルを上手く楽しむためには、避けて通れない2つの難関がある。それが、
ボードが海面から浮き上がる揚力を獲得できる速度を出すこと(以下、GTS:Getting up to Take-Off Speed)

一度浮き上がった後に、その揚力を維持し続けること(以下、MFL:Maintaining Foil Lift)である。


Contents

GTS(Take-Off速度を出す方法)

GTSには、以下のような方法がある。

  1. 波の力を使う(通常のサーフィンと同様)
  2. 風の力を使う(ウインドサーフィンなど)
  3. 桟橋などから助走して飛び乗るドックスタート
  4. ひたすらパドリングしてスピードを稼ぐ
  5. 電動モーターで加速する
  6. ボートに牽引してもらう(トーイング)

MFL(揚力を維持する方法)

MFLには、次のような方法がある。

A. 波の力を使い続ける(波を次々に乗り継ぐ)
B. 風の力を使い続ける(風系フォイル)
 i. カイト(パラシュート型)
 ii. ウイング(手持ち翼)
 iii. パラウイング(カイト+ウイング)
 iv. ウインドサーフィンのセイル
C. Pumping(体を上下に動かして揚力を生む)
D. 電動モーターで推力を維持する
E. ボートに牽引され続ける(トーイング)


GTSとMFLの組み合わせで広がる遊び方

たとえば、こんなパターンがある。

GTSは波、MFLはPumping(1-C型)
→ 波で浮き上がり、Pumpingで次の波へ。小さな波でもロングライドが可能。

GTSもMFLも風力頼み(2-B型)
→ 風さえあれば成立するウインドフォイル系。

GTSはパドリング、MFLはPumping(4-C型)
→ 完全に人力のみのストイックスタイル。フィジカル必須。

GTSはドックスタート、MFLはPumping(3-C型)
→ 桟橋ダッシュから一気にTake-Off。スタート技術がカギ。

GTSは電動、MFLはPumping(5-C型)
→ 高齢者にも優しく、Pumping技術を集中的に鍛えられる。

GTSもMFLも電動モーター(5-D型)
→ これはもう「フォイルサーフィン」というより乗り物遊びに近い。

GTSはボートに牽引、MFLはPumping(6-C型)
GTSもMFLもボートに牽引(6-E型)

このように、GTSとMFLの組み合わせ次第で遊び方が無限に広がるのがフォイルの奥深さだ。


理屈コネ太郎のスタイル

ちなみに私は現在、GTSは電動モーター、MFLはPumpingという組み合わせで練習中である。
Pumpingスキルを磨くための特化型トレーニングという位置づけだ。

GTS力を高めるため、パドリングやドックスタートにも挑戦しているが、これは体力消耗が激しく、ケガのリスクも高い。そのため、事前の体づくりとケアも重要だと痛感している。


ハイドロフォイルサーフィンは「挑戦こそ醍醐味」

こうして見ると、ハイドロフォイルサーフィンは相当手ごわいスポーツである。
しかし、その難しさゆえに、攻略する喜びもひとしおだ。

GTSとMFLを極める道のりそのものが、このスポーツ最大の魅力と言えるだろう。

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