New York Central Parkの岩肌に窺える街の凄さ

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ニューヨークは凄い所だとつくづく思う。

成果物としての現在のニューヨークも凄いが、そのニューヨークを今あるように作り上げたHuman Workが凄い。まさに Great としか言いようがない。

セントラルパークに一部露出している岩肌を見ればわかる通り、マンハッタン島の岩盤は硬い。

その硬い岩盤を掘削して地下鉄網を作ったり超高層ビル群を建てている。

そして建造物が、想像しうる長期の使用に耐えうる仕様になっている。これは、壊れないという意味ではなくて、頑丈に作り、かつそれでも壊れる事を想定して修理可能な構造になっているという。

日本ならハメ殺しで業者は知らんふりするような場所にも、ニューヨークではサービスハッチが設置されているという。

更にはそうした建造物が永年の審美基準にも耐えられるように流麗に造作されている事も瞠目に値する。

美しく、頑丈で、たとえ壊れても修理可能性が高い。そう、ニューヨークは硬くて、重くて、厚くて、そして美しい街。

地震が多い国土の中で、柔らかいが湿気の多い平野に石と土と木と紙と陶器で高々3階建程度の家屋で渋く生活していた我が日本とは都市思想が全く異なる。

そしてニューヨークの冬はメチャクチャ寒い。白人でなくては耐えられない場所だ。

こんなクソ寒い場所で、硬い地盤にツルハシを打ち込んだ入植者たち。

重機のないその頃は、木綿、あってもウールとか硬い皮革の服を着た人達が汗をかきながら、火焔を操って鉄の道具を作り、その道具を使って西を目指したのだ…と思うと、セントラルパークの岩盤の前で胸が熱くなった。

パリ、ロンドン、フランクフルト、ベネツィア、イスタンブール、香港、そして私の東京。

どの都市にも固有の思想と歴史と凄みがある。優れた案内人に解説してもらえば、どの都市でもその成り立ちの歴史に落涙すること必至だ。

しかしニューヨークはその中でも特に凄い。

とてつもない都市である。

今回は以上。

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