Podiatryをご存知?

所変われば品変わる。国が変われば制度が変わる。MDとequivalentな資格としてODという学位が合衆国にはある(『Doctor of Osteppathyをご存じ』の頁を開く)ように、合衆国にはまた日本には存在しないPodiatry という医療領域がある。

Podiatrist(Podiatryに関するWiki英語版を開く)あるいはDoctor of Podiatric Medicineは、足と足関節に発生する多くの疾病の診療を行う専門家である。

整形外科との違いは、整形外科が首から下の身体の運動器の疾病を診察するのに対して、Podiatristの守備範囲は同部位の運動器のほかに血管、皮膚、神経の疾病や障害を含み。

また形成外科的な整容目的の治療も行う点である。勿論、この部位に対する外科手術も行う。

教育年限は、合衆国の医師達と同様に、大体は4年制大学を卒業し、その後に大学院課程として4年制のSchool of Podiatric Medicine を修了し、さらにその後数年間のResidencyで修練を積む。

因みに、Podiatrist は米国以外にもカナダ、英国、オーストラリアにも居る。

これは理屈コネ太郎の推測だが、Podiatry の誕生と発展は、西洋の靴文化にあるのだと思う。特に革靴は、荒野の移動から足を守る役目を果たすが、同時に足と足関節に負担もかけるのではあるまいか。

ゴムや化学繊維が発達した今日でも、革靴や革ブーツの愛好家は多い。確かにかっこいいし。でも、足への負担はゴムや化繊に比べるとかなり大きいと思う。

西洋の革靴文化では、足の不調を治療するニーズが高かったのだろう。だから、Medicineと相関しながらもPodiatryは独自に発展したのだと思う。丁度、DentistryがMedicine と相関しながらも独自に発展してきたように。

日本人は草鞋や足袋で、畳や板の上を歩いていたので、西洋ほどPodiatryへの需要が高くなかったので、西洋から輸入しなかったのだろう。

でも、いや、まてよ、独逸医学にPodiatryが実はなかったりして。ま、それは今後の調査課題ということで。

今回は以上。

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