Seakeeper Ride 初乗りの印象

装着施工中のSeakeeper Ride
装着施工中のSeakeeper Ride

他ページで紹介したSeakeeper Ride を 愛艇Merry Fisher 895 Sportへの装着が完了したので、今回は初乗りの印象を紹介したい。

その前に、Seakeeper Ride とはどのような商品なのかの説明をしよう。

通常、船尾につくトリムタブの角度はリモコン可変式になっていて、ノウハウを持つ操船者ならば状況に応じてより効率のよい良い角度に調整して、船速を上げたり燃費を向上したりできる。

一方、Seakeeper Ride は、トリムタブに相当する専用部品の角度を電子制御によって状況に応じて瞬時かつ自動的に調整し艇の姿勢を安定化させるシステムである。

Seakeeper Rideシステムのトリムタブ相当部品
Seakeeper Rideのトリムタブ相当部品

瞬時かつ自動的ってところがSeakeeper Rideのキモであり、従来のトリムタブと決定的に違うところ。

その効果はまず乗り味に現れる。

ピッチの振幅が減るので艇の腹が海面をあまり叩かなくなり乗員に優しいマイルドな乗り味になる。

次に、プレーニングに至る時間がかなり短くなる。

エンジン回転数を急に上げても、少しの間バウが持ち上がってハンプしてのち、すぐにバウが下がってプレーニングする。よって、操船が愉しくなる。

というSeakeeper Rideの効果を期待して、この度愛艇に装着し、昨日ようやく実走する事が出来た。

実走で得た実感を一言でいうと、予想通りの効果。

従来のトリムタブで愛艇を一年半運用してきた体感と、装着後の体感は明らかに違う。

ピッチが減って海面を叩かなくなり、ロールが減って揺れなくなり、ハンプが減少してプレーニングしやすくなった。

予想外の効果としては、フロントウインドにかかるスプレーがかなり減少し、サイドウインドーにはほぼ皆無であったこと。視界の確保が容易になった。

旋回については、あくまで体感であるが、悪影響は全く出ていないと思う。まだ未確認だが、おそらく旋回時は直進時とは異なる制御なのだと思う。

ひとつ面白いなぁ…と思ったのは、自動制御をオフにしても、つまり普通のトリムタブのようにしても、明らかにこれまで使っていたトリムタブよりも良い乗り味になった事。Seakeeper Rideのトリムタブ相当専用部品と愛艇の相性が良いのだろうか。

嬉しい誤算ではあるが、そのために自動制御のオンオフでの体感差がやや分かりにくくなったのも事実。

とはいえ、30分以上の航行では確実に差を実感できるはず。全く疲れ方が違うし、操船が愉しくなるから。

Seakeeper Rideの装着は、クルマで言えば上質な不等ピッチあるいは非線形コイルとショックアブソーバーを足回りに導入した感じと言えばクルマ好きにご理解いただけるだろうか。

自動制御がオンの状態はショックアブソーバーの減衰やバネ定数を電子制御している感じ…と言えば更にイメージしやすいかも。

あ、逆に分かりにくい?

それは失礼しました。

まあとにかく、Seakeeper Ride は乗り物の操縦が好きな人にはお勧めの商品だと思う。モーターボートにおける運転する歓びを盛ってくれる数少ない商品のひとつだと思う。

今回は以上。

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