Sex And The City Season 4|愛と別れの旋律

理屈コネ太郎が愛してやまない海外ドラマ、Sex And The City。全6シーズンに渡るこの作品は、主人公キャリー・ブラッドショーと彼女の親友3人が恋愛と人生の葛藤を繰り広げる物語である。本記事では、シーズン4に焦点を当て、キャリーとビッグ、そしてエイダンとの関係を中心に物語の流れを振り返る。

Contents

シーズン4:愛と別れの旋律

キャリーとビッグ、そしてエイダン

シーズン1ではビッグがキャリーに「君が僕の運命の人だ」と言わなかったことで、キャリーは彼と別れる決断をした。その後のシーズン2ではビッグもキャリーを失った痛みに向き合うが、結局2人は異なる道を進むことになる。

シーズン3で登場したエイダンは、キャリーにとって新しい安定した恋人だった。しかし、ビッグがキャリーに再び接近し、2人は禁断の関係を持ってしまう。ビッグの妻ナターシャに浮気が発覚し、キャリーは深い後悔に苛まれながらもエイダンに告白する。エイダンは深く傷つき、一度は彼女の元を去る。

シーズン4の幕開け

シーズン4の第1話「独りぼっちのお姫様」では、キャリーの35歳の誕生日が描かれる。友人たちとの食事会がうまくいかず、孤独を痛感するキャリーだったが、最終的には友人たちの温かさを再確認する。この回では、シャーロットの「私たち4人がソウルメイトなのかもしれない」という言葉が印象的である。

その後、キャリーとエイダンは再び恋人関係に戻るが、過去の傷が完全に癒えているわけではなかった。キャリーはエイダンとの結婚に戸惑いながらも、求婚を受け入れる。しかし、第15話「愛と拘束の約束」では、キャリーが結婚に対する不安を抱えたまま過ごしていることが描かれ、最終的にエイダンはキャリーの元を去る。

友情と成長:ミランダ、シャーロット、サマンサの変化

このシーズンでは、キャリーの恋愛模様だけでなく、他の登場人物の人生の転機も描かれる。

ミランダの妊娠と出産 ミランダはスティーブと関係を持ち、妊娠が発覚する。当初はキャリアを優先して中絶を考えるが、最終的には出産を決意。スティーブも子供の父親としての責任を受け入れるが、ミランダはシングルマザーとして生きる道を選ぶ。このエピソードでは、女性が人生の選択を迫られるリアルな葛藤が描かれた。

キャリーの自己発見 ミランダの妊娠をきっかけに、キャリーも自らの過去を振り返る。一晩限りの関係で自分を妊娠させた男性を探しに行くが、彼はキャリーを覚えておらず、職業も変わらずそのままだった。キャリーはその光景に驚きながらも、過去の過ちを受け入れつつ、自分が確かに成長し、進歩していることを実感する。このことは彼女のモノローグでは明示的には語られないが、視聴者に深い印象を与える。

シャーロットの結婚と不妊の悩み シャーロットは夫トレイと理想の結婚生活を送ろうとするが、子供を持つという夢に直面する。不妊治療に挑むものの、結果は思わしくなく、最終的には養子を考え始める。しかし、義母やトレイとの意見の食い違いが生じ、シャーロットは次第に結婚生活に疑問を抱くようになる。彼女は「幸せとは何か」を考え直し、新たな人生を模索する。

サマンサの新しい恋 サマンサは、ホテルオーナーのリチャード・ライトと新たな関係を築く。リチャードは彼女と同様に恋愛に対して自由な考えを持ち、お互いに束縛を求めない。しかし、次第にサマンサは彼に対して本気の感情を抱くようになり、自分の恋愛観を見つめ直すことになる。

同時多発テロとSATCへの影響

シーズン4の放送中、2001年9月11日に米国同時多発テロが発生した。ニューヨークを舞台にした本作にとって、この出来事は大きな影響を与えた。

9.11以前のエピソードでは、オープニングクレジットにワールドトレードセンターの映像が含まれていたが、テロ以降のエピソードではその映像が削除された。また、物語の中では9.11について直接触れることはなかったものの、ニューヨークという都市への愛や、日常の大切さがより強調されるようになった。

SATCは、テロの恐怖や悲劇を直接描くのではなく、変わらないニューヨークの日常を描くことで、視聴者に安心感を与えようとした。このシーズンが持つテーマ—「成長と変化」—は、9.11後のニューヨークにも共鳴するものだった。

最終話「我が心のNY」

このシーズンのラストエピソードでは、ビッグがカリフォルニアに引っ越すことが明らかになる。キャリーはビッグとの距離を感じつつも、新たな自分を見つめ直す。そして、ミランダがついに母親となる。

まとめ:シーズン4は転換期

シーズン4は、キャリーの人生における大きな転換点だった。ビッグとの関係は終わったかに見え、エイダンとも決定的な別れを迎える。一方で、友情と自己成長の重要性が強調され、キャリーは新しい未来へと向かっていく。

このシーズンでは、ミランダの母としての成長、シャーロットの結婚の現実、サマンサの恋愛観の変化が描かれ、4人の女性それぞれが新しい人生のステージに進む姿が印象的であった。SATCの魅力は、こうした恋愛の甘さと苦さだけでなく、人間の成長や進歩、そして都市ニューヨークへの愛も細やかに描かれている点にある。

 

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