Star Trek DS9 シーズン3アラスジ

1. 「捨てられた艦隊」 (“The Search, Part I”)
シスコは、ドミニオンの脅威に対抗するため、連邦から最新鋭のディファイアント艦を受け取る。彼とDS9のクルーはガンマ宇宙域に向かい、ドミニオンの本拠地を調査するが、突然の襲撃に遭い、ディファイアントは危機に陥る。一方、オドーは自分の出自を知る機会に恵まれ、ドミニオンの創設者である「フォンダー」に連れ去られる。彼は初めて自分の種族と出会うが、その意図が不明のまま物語が展開される。

2. 「真実の影」 (“The Search, Part II”)
オドーはフォンダーの世界で、自分の同胞と再会するが、彼らがドミニオンの支配者であることに衝撃を受ける。彼は自分が所属するべきかどうか葛藤する一方で、シスコたちはドミニオンとの和平交渉が仕組まれた罠であることに気付く。最終的にディファイアントのクルーは脱出し、オドーは再びDS9に戻るが、ドミニオンの脅威がますます現実のものとなる。

3. 「審判の日」 (“The House of Quark”)
クワークはクリンゴンの戦士を殺したとして、彼の名誉を守るためにクリンゴンの政治的な陰謀に巻き込まれる。クワークは不本意ながらクリンゴン帝国の一部を相続することになり、彼はクリンゴンの掟とフェレンギの価値観との間で葛藤する。最終的に、クワークは機転を利かせ、クリンゴン社会での立場を保ちながら無事に解決することに成功する。

4. 「次元を越えて」 (“Equilibrium”)
ダックスが不可解な幻覚と不調に悩まされるようになる。彼女はトリル社会に隠された秘密を解き明かそうとし、過去のシンビオントの記憶が抑圧されていることを知る。シスコたちは彼女を助けるためにトリルの母星に向かい、シンビオントが本来持つべき記憶が何者かに操作されたことを突き止める。最終的にジェッジアは真実に直面し、自分の存在を再確認する。

5. 「忘れられた友」 (“Second Skin”)
キーラはカーデシア人のスパイであったとされ、カーデシアの捕虜として捉えられる。彼女は自分の顔がカーデシア人に改造されており、自分が本当にカーデシア人なのか疑念を抱く。シスコとクルーは彼女を救出しようとするが、キーラはアイデンティティの危機に直面する。最終的に、彼女は陰謀の一環であったことが明らかになり、解放されるが、自分の内面の葛藤が残る。

6. 「不死の代償」 (“The Abandoned”)
クワークがガンマ宇宙域で手に入れた謎の生命体が、急速に成長してジェムハダーの戦士であることが判明する。シスコはその戦士がまだ青年であり、暴力を避ける道があるかどうか模索するが、ジェムハダーはドミニオンへの無条件の忠誠を誓っている。戦士の本能と連邦の価値観が対立し、最終的にシスコは彼を理解しようとするが、ジェムハダーは自らの運命を選び、ドミニオンの元へ戻る。

7. 「戒厳令 」( Civil Defense)
ディープ・スペース・ナイン(DS9)のクルーたちは、日常的な整備作業を行っていた最中、ステーションに残されていたカーデシア時代のセキュリティプログラムを偶然起動してしまう。このプログラムは、ステーション(当時のテロック・ノー)で発生する可能性があったベイジョー人の反乱を鎮圧するために設計されており、DS9のクルーを反乱者として認識し、さまざまな防衛措置を次々と発動する。クルーは次々と密閉され、毒ガスの使用が開始されるなど、DS9全体が生命の危機に直面することとなる。

ベンジャミン・シスコ司令官、オブライエン主任、ジェイク・シスコはロックダウンされた場所からの脱出を試みるが、プログラムが自動的に次の警戒レベルを発動させ、事態は悪化の一途を辿る。彼らはステーション全体の解除コードを見つけるためにシステムと格闘し、全員で協力して解決策を探るが、カーデシアのシステムは次々に新たな封鎖を行い、彼らの行動を制限し続ける。この状況下でオブライエンは「We’re trapped like rats in here.」(「ここでネズミのように閉じ込められている」)と漏らし、ジェイクも不安を隠せないが、シスコは冷静さを保ち続ける。

やがて、ガル・デュカットが転送機でDS9に現れる。彼はかつての職場であるテロック・ノーの状況を把握し、この危機的状況を利用して、連邦との交渉で有利に立つつもりであった。デュカットはシスコたちに向けて「If I were in your place, I’d try to use my head instead of relying on brute force.」(「私が君の立場なら、ただの力ではなく頭を使って対処するだろう」)と冷ややかなアドバイスを与え、優位性を保とうとする。しかし、デュカットがプログラムを解除するためにアクセスを試みた瞬間、プログラムは彼をも反逆者と見なしてしまい、デュカット自身も封鎖されてしまう。シスコはこの状況に気付き、「Looks like you’re in the same trap as we are, Dukat.」(「デュカット、君も我々と同じ罠にはまったようだな」)と皮肉を込めて応じる。

プログラムが暴走する中で、毒ガスや爆発が迫り、全員の命が危険にさらされる。クルーたちは逃げ道を見つけるため、互いに協力し、冷静さを保ちながら進んでいくが、デュカットは徐々に取り乱し、自らの計画が裏目に出たことを実感する。最終的に、オブライエンとシスコがチームワークを駆使し、非常用システムを解除する手順を見つけ出し、ステーションのシステムを正常に戻すことに成功する。デュカットは面目を失い、今後このプログラムに関わらないことを誓いつつ退散することになる。

このエピソードは、カーデシア時代の遺産がDS9にどのような影響を及ぼしているかを示すとともに、シスコやクルーたちの冷静さとリーダーシップが発揮される場面が多く描かれている。また、デュカットが自らの策にハマり、思わぬ形で面目を失うというコミカルな要素があり、彼の人間性が垣間見えるエピソードとしても評価されている。

8. 「クワーク大変身」 (“Meridian”)
ディファイアントが未知の惑星「メリディアン」に遭遇する。メリディアンは物理的な存在が数世紀にわたって消えたり現れたりする特殊な現象を持つ。クワークは異星人の女性に一目ぼれし、彼女との関係を築こうとするが、彼女の消滅周期の中で一緒にいることが難しいと分かる。最終的に彼女との別れを余儀なくされ、クワークは再び一人に戻る。

9. 「恐るべき未来」 (“Defiant”)
ウィリアム・ライカーの双子のトーマス・ライカーがDS9に現れ、ディファイアント艦を盗む。彼はマキのメンバーであり、カーデシアに対する攻撃を計画している。シスコとクルーはカーデシアとの緊張を緩和しながら、トーマスの行動を止めようとする。最終的に、トーマスは捕えられるが、マキの問題は依然として解決されない。

10. 「過去の亡霊」 (“Fascination”)
ベイジョーの「ラレン・フェスティバル」の祭りがDS9で開催される中、奇妙な現象が発生し、クルーたちが急に恋愛感情を抱き始める。シスコやキーラ、オドー、クワークなどが巻き込まれ、混乱が広がる。最終的に、ルクスワナ・トロイが原因であり、彼女のテレパシー能力によるものだと判明する。祭りが終わると同時に、全員の行動は元に戻る。

11. 「破滅の序曲」 (“Past Tense, Part I”)
シスコ、ベシア、ダックスが時間移動の事故で21世紀の地球に転送される。彼らは、世界が貧困と社会的混乱に陥っていた時代に巻き込まれ、シスコは重要な歴史的事件「サンクチュアリ地区の蜂起」に関わることになる。歴史を変えないように注意しながらも、シスコは蜂起のリーダーの役割を果たすことを余儀なくされる。一方、DS9のクルーは彼らを元の時代に戻す方法を探す。

12. 「未来の行方」 (“Past Tense, Part II”)
シスコは蜂起のリーダー「ガブリエル・ベル」として行動し、歴史の流れを守るために過去の出来事に積極的に関与する。彼は社会的な不平等に立ち向かいながら、未来の地球を救うために戦う。DS9では、ダックスが高層社会に潜入して支援を行い、ベシアも一役買う。最終的にシスコたちは元の時代に戻り、歴史は正しい形で進むことが保証される。

13. 「影の起源」 (“Life Support”)
カイ・ウィンとベイジョーの外交官ヴェディク・ベアイルがDS9で和平交渉を進める中、ベアイルが重傷を負い、ベシアが命を救おうとする。しかし、彼の体は限界を迎え、機械による延命が必要になる。キーラは愛するベアイルを生かすか、自然に任せるかの選択に苦しむ。最終的に、ベアイルはベイジョーのために命を捧げる決意をし、キーラと別れを告げて亡くなる。

14. 「救世主を待ちながら」 (“Heart of Stone”)
このエピソードは、オドーとキラがドミニオン反乱の一環として、連邦と対立する勢力が拠点を築こうとしている惑星を調査することから始まります。オドーとキラは小惑星に着陸し、そこで反乱者を追跡します。しかし、キラが謎のクリスタルに足を捕らわれ、動けなくなってしまいます。時間が経つにつれて、そのクリスタルは彼女の全身を徐々に覆い始め、オドーは彼女を救う方法を必死に探しますが、次第に絶望感が募ります。

一方、DS9ではノーグがシスコに接近し、スター・フリート・アカデミーに入学したいと真剣に申し出ます。シスコは最初、その動機を疑いますが、ノーグは自身の成長したいという強い意志を熱心に語ります。彼は、フェレンギの伝統に囚われたくないこと、そして父親のロムが成功を収めていないことを例に挙げ、自分は別の道を選びたいと訴えます。ノーグの真剣な態度に心を動かされたシスコは、彼の推薦状を書くことを決意します。

惑星では、キラを救うための試みが失敗に終わり、オドーはキラを失うかもしれないという恐怖と悲しみに直面します。彼は、キラへの思いを強く感じ、彼女を救いたいという気持ちが彼の中で膨らみます。最終的に、オドーは自分の愛情をキラに対して告白しますが、その直後にキラの様子が不自然なことに気付きます。

実際、キラは創設者が変身した偽物であり、この一連の出来事はオドーの感情を試すための策略だったことが明らかになります。クリスタルの罠は、オドーの感情を探るために仕掛けられたもので、オドーの愛が試されていたのです。創設者は、オドーが未だに自分の「変身種族」との繋がりを断ち切れず、彼らに引き寄せられる存在であることを示唆します。

エピソードの最後には、オドーが惑星を離れ、キラに対する自分の本当の感情をどう処理すべきかに悩む場面が描かれます。また、DS9に戻ったノーグは、シスコから推薦状を得て、スター・フリート・アカデミーへの入学に向けて新たな道を歩み始めます。このエピソードは、ノーグの成長とオドーの複雑な感情の双方を描いた重要な回です。

15. 「探査の果てに」 (“Destiny”)
ベイジョーの預言が再び注目を集め、ワームホールでの科学調査がその預言と関連していることが示唆される。シスコは「エミサリー」としての役割を果たしながら、科学と宗教の狭間でベイジョー人たちを納得させる必要がある。預言が予言する災いが現実に起こるかどうかにクルーが直面し、最終的には科学的な解決が預言と一致する形で達成される。

16. 「抑制された怒り」 (“Prophet Motive”)
クワークは、グランド・ネーガスがフェレンギ社会を大きく変革しようとしていることを知る。ネーガスは利益第一の価値観を捨て、慈善活動を重視するという驚くべき方針を打ち出すが、クワークはその裏に隠された秘密を探り出そうとする。ネーガスはワームホールを通じてプロフェットたちと接触した結果、この変革を思いついたことが判明する。最終的に、クワークは社会の秩序を取り戻す。

17. 「家族の絆」 (“Visionary”)
オブライエンは奇妙な時間跳躍を経験し、DS9の未来を垣間見る。彼はステーションがドミニオンによって破壊される未来を目撃し、クルーに警告しようとする。オブライエンは時間の跳躍を制御しながら、未来の破滅を回避する方法を模索するが、その過程で自らの命が危険に晒される。最終的に、彼の努力によりDS9は救われるが、オブライエンは自分が置かれた状況に対して深い感慨を抱く。

18. 「謎の治療法」 (“Distant Voices”)
ベシアが不明な薬物に感染し、急速に老化し始める。彼の意識は自身の心の中に閉じ込められ、彼は夢の中で自分の過去や内面と対峙しながら、命を守るために戦う。彼の心の中ではDS9のクルーが象徴的なキャラクターとして登場し、彼に影響を与える。ベシアは、内なる葛藤と老化の恐怖を乗り越え、最終的に現実世界に戻り、命を救われる。

19. 「ワームホールの創造主」 (“Through the Looking Glass”)
シスコは、ミラー宇宙のレジスタンスリーダーによって拉致され、ミラー宇宙での指導者としての役割を果たすよう求められる。彼は、ミラー宇宙での自分の役割を引き継ぎ、亡き妻ジェニファーのミラー版と再会するが、彼女はレジスタンスの敵となっている。シスコは彼女を説得して再び味方に引き込もうとするが、最終的に彼女は命を落とす。

20. 「偽りの記憶」 (“Improbable Cause”)
ガラックの仕立て屋が謎の爆発によって破壊され、彼は自分が狙われたと確信する。オドーとガラックは、この陰謀の背後にカーデシアの秘密警察「オブシディアン・オーダー」が関与していることを突き止める。ガラックはかつての上司であるエネブラン・タインに再会し、彼がドミニオンに対抗するための軍事行動を計画していることを知る。

21. 「二人のガラック」 (“The Die is Cast”)
前回のエピソードの続きで、ガラックはカーデシアの秘密警察「オブシディアン・オーダー」とロミュラン帝国の共謀によるドミニオンへの大規模な攻撃作戦に巻き込まれる。オドーも作戦に同行するが、彼の出自に関する情報を引き出そうとガラックに拷問される。やがてドミニオンは反撃を開始し、オブシディアン・オーダーとロミュランの艦隊は壊滅的な打撃を受ける。ガラックとオドーはディファイアント艦に救出されるが、ドミニオンの脅威がさらに深刻化することが明らかになる。

22. 「探索の果て」 (“Explorers”)
シスコは古代ベイジョー人が宇宙航海を行ったという伝説を証明するため、彼とジェイクは伝統的なベイジョーの宇宙船を再現してワームホールを目指す。父子の冒険を通じて、シスコとジェイクは互いの絆を深め、ジェイクは自分の将来について父に相談する。一方、ジュリアン・ベシアはかつてのライバルと再会し、医師としての能力や過去の選択に向き合う。このエピソードは、親子の絆や自己探求のテーマが描かれる。

23. 「家族の絆」 (“Family Business”)
クワークはフェレンギ本星から召喚され、母親のイシャがフェレンギの掟を破って商売を行っていることが発覚する。フェレンギ社会では女性の商売は禁じられており、クワークは母親にその行為をやめるよう説得しようとするが、彼女はフェレンギ社会の不平等に対する反抗心を抱いている。一方、ジェイクは父シスコにカシディ・イェイツという女性を紹介し、彼女との恋愛が始まる。

24. 「偽りの自分」 (“Shakaar”)
キーラはかつてのレジスタンス仲間シャカールと再会し、彼がベイジョーの農業機械を巡る政治的な対立に巻き込まれていることを知る。カイ・ウィンがシャカールを弾圧しようとする中、キーラはシャカールを守り、ベイジョーの未来のために戦う。最終的に、シャカールはカイ・ウィンの陰謀を退け、ベイジョーの首相として選ばれる。キーラとシャカールの関係も進展する。

25. 「第6の未知」 (“Facets”)
ダックスは過去のシンビオントの記憶を再生するために、クルーをホストにして過去の人格と向き合う儀式を行う。ダックスの過去のホストたちとの対話を通じて、彼女は自身のアイデンティティと過去の重荷を再評価する。特に、クルゾン・ダックスの記憶を持ったオドーとの対話が彼女に大きな影響を与える。最終的に、ダックスは自分のシンビオントとのつながりを強く感じるようになる。

26. 「終わらぬ戦い(前編)」 (“The Adversary”)
シスコが「キャプテン」に昇進し、ディファイアント艦での任務中にドミニオンの変装能力を持つフォンダーが潜入していることが発覚する。クルーは敵を見分けるために疑心暗鬼に陥り、内部対立が激化する。フォンダーは連邦とティゼリウス連邦との間で戦争を引き起こそうと画策しており、シスコたちはそれを阻止しようと奮闘する。最終的にフォンダーは倒されるが、ドミニオンの脅威がますます深刻化することを示唆してシーズンは終わる。

各シーズンの放送期間とエピソード数は下記に示した通りです。各シーズンをクリックすると、そのシーズン全話のアラスジが読めます。

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