下部消化管内視鏡検査(以下、CS: Colonoscopy)は、一般的に行われる消化器診療の中でも最も習得に時間がかかる手技の一つです。多くの若手医師や研修医が、この手技の難しさに直面し、試行錯誤を重ねています。 「スム… 続きを読む 目指せ盲腸到達率99.9% 下部消化管内視鏡挿入法に関する記事一覧
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大腸内視鏡挿入の基本|初心者が達人の手技を真似るべきでない理由
大腸内視鏡の挿入手技は、習得が難しく多くの経験を要する。そのため、多くの達人が○○○挿入法といった名称で独自の手技を提唱している。しかし、初心者のうちはこれらの高度な手技を無理に真似しないほうがよい。 ○○○挿入法は、熟… 続きを読む 大腸内視鏡挿入の基本|初心者が達人の手技を真似るべきでない理由
大腸内視鏡の硬度設定|挿入開始は硬めが有利な理由
大腸内視鏡の挿入時、最近のスコープには硬度を調整できる機構が搭載されている。一般的には「患者の負担を減らすために柔らかく設定するべき」と考えられがちだが、実は検査開始時は最も硬い設定にする方が有利だ。 🔹 硬度を高く設定… 続きを読む 大腸内視鏡の硬度設定|挿入開始は硬めが有利な理由
大腸内視鏡のフード装着|使うか使わないかの判断基準
大腸内視鏡の挿入時、フードを装着するか否かは、指導医の方針や個人の判断による。結論として、どちらを選んでも問題はない。 🔹 フードを装着しない理由 ✅ スコープ先端が太くなる → 閉じた半月ヒダや虚脱した腸管に垂直に当た… 続きを読む 大腸内視鏡のフード装着|使うか使わないかの判断基準
大腸内視鏡の送水|初心者は真水を試してみよう
大腸内視鏡の挿入時、初心者にはガスコン水ではなく真水(ガスコン未混入)を使用することを推奨する。 多くの施設では粘液除去のためにガスコン水を用いるが、施設によってはガスコンの濃度が高く、視野が白濁してしまう。この状態では… 続きを読む 大腸内視鏡の送水|初心者は真水を試してみよう
大腸内視鏡の直腸挿入|初心者は無送気・残液吸引にこだわるな
大腸内視鏡挿入法において、達人名人の成書では直腸での残液吸引や無送気挿入を強調する意見は多い。しかし、初心者のうちはこれらにこだわる必要はない。 特に炭酸ガスを使用する施設では、直腸に少量送気してもS字結腸の屈曲を強める… 続きを読む 大腸内視鏡の直腸挿入|初心者は無送気・残液吸引にこだわるな
『Colonoscopy』
本書は日本人医師、Hiromi Shinya. 新谷(Shinya)が1982年に医学書院から全編英語で出版した当時としては画期的な内容の本である。 現在、一般に”大腸内視鏡”と呼ばれる検査器具に… 続きを読む 『Colonoscopy』